「七瀬!おはよ!」

「まいやんか、おはよ」


今日のお仕事はレッスンだけ。
ちょうどスタジオのある建物の前でまいやんと会った。


「七瀬は今日レッスンだけ?」

「そうやで」

「じゃあレッスン終わったらご飯食べに来
   ない?」

「行く!」
 
「やった!」


そんな話をしているとあっという間にレッスン室に着く。



ガチャ



「おはようございます、、、え、、」


ドアを半分開けたところでまいやんが止まってしまった。


「まいやんどうしたん?」

「ここのレッスン室で合ってるよね?」

「合ってるよ。はよ入ろ」

「う、うん」


入ってみるとまいやんが驚いてた理由が分かった。


なんで平手ちゃんいるんだろうね?

ななたちの前にここのレッスン室使ってたからじな
    い?

なるほどね。でも、すごい集中してるね。
   私ら入ってきても全然気づいてないよ

ダンスはキレッキレやし、ほんと妹グループなはずな
    のに学ぶこと多いよね

ほんとそれ。自主練かな?もう少しそっとしといてあ
    げよっか

そうやね


その後も徐々にメンバーが集まり出すが平手ちゃんは全然気づいてない。

私らが来てから、語るなら未来を、アンビバレント、サイレントマジョリティー、もう森へ帰ろうか、不響和音と、30分以上休憩なしでずっと踊り続けている。
私らが来る前から踊ってるって考えると平手ちゃんの体力に震えすら覚える。
曲はシャッフルにしてるのかな。


あ、全員そろった。どーするんやろ。

そう思った時、ちょうど平手ちゃんのマネージャーの方が入ってきた。


「失礼します、ちょっとごめね~」


マネージャーさんが平手ちゃんを見て固まった。
そして、


「ごめんね!」


と言って頭を下げてきた。


「ちょっと平手から皆さんに話があってそれ
   でここで待たせてもらってたんだけど、平
   手があんなに集中しちゃってて皆さんも時
   間ないのに、ほんとすいません!」

「いやいや、全然大丈夫なんでほんと顔上げ
   てください」

「ごめんね、ちょっと待ってね」


何するんやろ?

あ、ちょうど曲止まった。


平手!

「うぇ!」


平手ちゃんがビックリしてる。
ちょっと可愛いかも笑

 
「え、うわぁ、すいません!」


周りの状況を見て気がついたのか謝ってきた。
するとまいやんが、


「全然大丈夫だよ!
   私たちの方こそダンス見させてもらって
   やっぱりすごいなって思った!」

「いや、そんな全然です」

「平手、集中するのはいいけどもっと周りも
   見て」

「ごめんなさい」

「あの、話ってなんですか?」


玲香、唐突すぎんか?


「そうですね、、、単刀直入に言いますね。
   私は紅白で卒業した人、する人、今休業し
   てる人全員含めて21人で出たいと思ってま
   す。そして秋元さんにそれを伝えました。
   結果的に条件付きではあるけど了承を得ま
   した。でも、その条件には乃木坂さんの協
   力が必要なんです。」


平手ちゃんの話によると、坂道グルーブの卒業者を集めそれをひとつのグループとし、メインとする。それのついでで欅ちゃんたちは21人で出る。もちろん乃木坂もその日限りのメンバーで出れるとのことだ。


「11日までには卒業された方々の答えを出し
   ていただきたいと思ってるんですが、その
   前に皆さんの意見を聞きたくて。
   もちろん皆さんがダメだと言ったらあきら
   めます。
   私の個人的な我儘だということは重々承知
   です。でも、あきらめたくないんです。最
   後にはしたくないけど、21人でまたステー
   ジに立ちたいんです。」


平手ちゃんの目は真剣そのものだった。


「私たちもすぐには答えを出せない。レッス
   ン終わるまで待ってもらえないかな?」

「私は大丈夫です」

「みんなもいいよね?」

『いいよ!』

「じゃあレッスン終わったらまた連絡する
   から」

「はい、お願いします。
   お時間頂いてしまいすいませんでした。
   失礼します」

「よし!レッスンのときは気持ち切り替えて
   集中してやるよ!」

『はい!』

















「これで終わりだ!ちゃんとストレッチして
   あがるようにね!」

『ありがとうございました!』







「みんな集合してー。平手ちゃんのことだけ
   どみんなもう決まってる?」


みんな無言で頷く。


「決まってるみたいだね。じゃあ、いくよ?
   平手ちゃんの話に賛成な人」



あー、やっぱりそうなるんやね、、。