「まず欅、紅白には、、、、って、何で平手泣い
 てんの?」
 

その一言でみんなが私の方を向く。


「だって、、ヒック、、、出れないん、、でしょ?」


「あー、おい志田、平手に何言ったんだよ笑」

「いや、紅白に出れないって言ったんですけど、ま
 さかここまで泣くとは思わなくて」


愛佳とまた欅でいたいんだもん、それなのに、、泣くに決まってんじゃん。


「ははっ、連絡していいとは言ったけど逆の方言う
 とは思わなかったよ。まぁ、志田らしいけどな」

「すいません笑」


は?逆って何?


「ぴっぴ?」

「あ、ごめん。昨日の嘘。紅白すっごく出たい!
 ただ、驚かせたくてね」

ふざけんな、、ふざけんなよ!」


私が怒鳴ったからみんな驚いている。


「てち落ち着いて?」

「そうだよ、愛佳だって悪気があった訳じゃない
 し、それに乃木坂さんの前だよ?」


ねると理佐がなだめてくるけど全然頭に入ってこない。


「うるさい!
 今日、私がどんな思いでここに来たのか分かって
 んのか!
 昨日だってどれだけ泣いたと思ってんだよ!
 あんなの信じるに決まってんだろ!!!」

「てち、、」

「自分でも無理なことだって思ってたけど、それで
 もみんなを信じるしかなくて、、、ずっとずっと
 信じてたんだよ、、出てくれる、大丈夫だって、
 自分に言い聞かせて、、、なのに、なのに!」


ダメだ、昨日あんなに泣いたのにまた涙が溢れてくる。


すると誰かの温もりに包まれた。


「友梨奈落ち着いて?」


飛鳥さんだ。


「辛かったよね?」

「うん」

「今日来るのやだったよね?」

「うん」

「なのによく来たね、えらいえらい」


飛鳥さんが頭を撫でてくれる。
ただそれだけなのに心がすごく軽くなった気がした。


「愛佳ちゃんは友梨奈を驚かせたかったんだよ。
 驚かせて喜ばせたかったんだよ」

「うん」 

「愛佳ちゃんの話聞いてあげよ?」

「うん」


飛鳥さんの腕が離れ愛佳と向き合う。


「てちごめん」

「うん」

「ごめん。これでも好き、大好きだから。
 だから、嫌いにならないで、、」


そんなの言われたら許すしかないじゃん。


「私も好き、、大好き」






「そろそろいいか?」

「あ、もう大丈夫です」

「平手も大丈夫か?」

「はい、すいませんでした」

「いや、逆に良かったよ」

「え?」

「だって平手、自分の気持ち全然言わないで溜め込
 むからさ、今日みたいにはき出すのもいいなって
 まぁ、ちょっと怖かったけどね」

「すいません」

「本題に戻るぞ、さっきの2人のやり取り見てだい
 たい予想はついてると思うけど。
 欅は漢字1期21人全員で、乃木坂は元々予定のメ
 ンバーに若月、能條、川後、生駒、川村、相楽、
 斎藤ちはる、伊藤、中元、深川、橋本を加えたメ
 ンバーで出る。
 スペシャルグループの方はさっき言ったメンバー
 と志田、今泉が入る」

「え、でもそれじゃ13人しかいないですよ。いいん
 ですか?」

「あぁ、だから最初は卒業メンバーのグループにし
 ようと思ったんだけど、人数足らないから坂道合
 同グループにしようかなって。
 それでひらがなの加藤、齊藤、柿崎、佐々木久美
 佐々木美玲、東村、高本に入ってもらう。
 んで、そのグループがメインステージで踊って、
 欅と乃木もバックとか花道とかに全員が入って踊
 る。
 そうしようと思うんだけど、どう?平手」

「全然いいです、むしろ良すぎです。
 ほんとにありがとうございます」

「よかった。白石達も大丈夫か?」

「はい!」

「よし、じゃあそういうことで。
 レッスン頑張れよ」


『ありがとうございました!』