「もうそろそろTちゃんあたり、トスができそうですよね」
他の同僚のこのひと言に
ハンマーで殴られたような衝撃を受けました。
Tちゃんとは交互に出勤なので、働きっぷりを見ることはできないのですが、
こりゃかなりの力の差がついたな、と。
うかうかしてらんない!
トスというのは
そう、あのピザ生地を放り投げたりグルングルン回したりして伸ばすこと。
社員さんでもなかなかできる人はいません。
それができそうなくらい上達してるの?
そして、比べられてる?
やだ。焦る~!
しかも、その時私はスランプで
生地を作れば状態が悪く、
「伸びの悪い生地だね。」
そして、そんな生地なもんだから無理に伸ばしちゃあ穴をあける。
そして伸ばしたところで均一な厚みにならない。
薄い箇所は、具が乗るとそれを持ち上げる力がないから
ペラーンとしたフラットな円盤ができるのです。
蘭子が焼くのは、躍動感があるなと思っていたけど、
伸ばしがフラットだからある程度の厚みが保てて
生地の中からいくつかポコっと気泡で膨らむ箇所ができるのですよ。
3Dですよ。3D!
あ~れもダメ
これもダメ
アンアア アンア
アンア アンアン
そんな懐かしのフレーズが頭ん中グルグル。
超落ち込むんですけど~。
って、落ち込んでも仕方ないので、
蘭子に片っ端から総点検をお願いしたのです。
そしたら、
出るわ出るわ。
つづく