気象庁が8月のエルニーニョ監視速報を発表しました。
太平洋赤道域の海面水温は、東部で顕著な負偏差、西部で顕著な正偏差だった。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)の水温では、中部から東部にかけて顕著な負偏差が見られた。中部太平洋赤道域の東西風は、上層で西風偏差、下層で東風偏差だった。これらの状態は、ラニーニャ現象時の特徴を示している。
エルニーニョ監視海域の海面水温は、予測期間中、基準値より低い値で推移すると予測される。ラニーニャ現象は冬まで続く可能性が高い。
(気象庁・エルニーニョ監視速報より)
一番上がエルニーニョ監視域、真ん中が縦軸水深の海水温、下が平年との偏差(これも縦軸が水深)です。8月も太平洋赤道域の中部から東部にかけて海水温が低いラニーニャ現象 を示しています。
ラニーニャ現象は温暖化との因果関係は明らかになっていませんが、気候変動に影響を与えることは明らかです。
7月頃から日本に上陸した大型台風や猛暑はラニーニャ現象の影響を受けています。
ラニーニャ現象によって、インドネシア近海の海水温が高い状態が維持されますので、これから台風の影響が心配ですね。