不可欠なもの[生き残る哲学](その3)
その後、秦が[法]で勝って中国を統一した
が
10年も経たないうちに、また、ばらばらになって、
乱闘が始まった。
しばらくなると、生き残ったのは[漢]と[楚]だった。
言うもなく、決闘が始まった。
結果
[漢]が生き残った。
そのとき、[漢]の王の隣に[初漢の四傑]と称する四人
の賢者がいった。
歴史の本[史記]に四人とも[黄老道家]一派であると書いた。
そして、漢高祖、文帝、景帝の三人が続く、
その時代は[黄老の治]と呼ぶ、
中国にしても、[黄老道家]にしても、黄金期であった。
次は武帝であった。彼も[黄老道家]一派であった。
非常に上手の方だった。
彼の手で、最大の敵匈奴を破った。
気がつくと自分が一番大きい存在であった。
それじゃ、生き残る哲学なんか必要がないじゃ、
王以外にはねと思って、
出世したいなら、[儒]を勉強しろと皆に言った。
この考えは甘かった。
勉強する人もないのに、[黄老道家]を王に教える人はある
わけがなかったろ。
[黄老道家]はなくなった。同時に[漢]も
だ。
つづく
