今日も、実際の業務中の出来事から。


今日のテーマは

「液体捕集法」


先日

排ガス測定の依頼があり、捕集方法、試験方法をテストすることに。


測定対象物質が4種類。


捕集方法の選択

捕集方法はその物質の化学的、物理的特性から

液体捕集、ろ過捕集あたりが妥当と判断。


そこで、採取担当者に相談し、採取箇所の状況から液体捕集を最有力候補に決定。


吸収液の選択

測定対象物質の溶媒に対する溶解度を調べ、最適な吸収液を選択。

複数候補が挙がった場合は、安全性や捕集後の機器分析条件との相性等で選択。


あとは、バブラーをニ連結で接続し、ポンプ等を準備し回収率試験の実施。

バブラーの前段後段それぞれ別々に測定。

理想は、前段から良好な回収率得られ、後段からは検出されないこと。


あと、考慮すべきところは、吸収液に接触する際の気泡の大きさ。

気泡が小さいほうが、吸収効率が良い。

一方で、排ガスの特性によっては目詰まりが起こりやすいという欠点もあります。

そこは、採取担当者にお任せで・・・・。