今日は、FPDについて。


FPDは非常に選択性かつ、高感度な検出器で、

主に、硫黄化合物、リン化合物、スズ化合物の分析に用いられています。


では、そのFPD


FPDFlame Photometric Dtector)で炎光光度検出器です。


原理

検出器の炎の中で、燃焼される際に励起状態になった化合物が、

基底状態に戻る時に発する光を検出します。


特に、S,P,Snをもつ化合物に有効な検出器で、

ここで発する光には、S,P,Snそれぞれ特有の発光スペクトルが存在します。

この発光スペクトルを干渉フィルターと呼ばれる、狭帯域透過フィルターを通した後、

光電子倍増管を通して検出します。


この干渉フィルターがあることにより、

より選択性のある検出器になります。


ちなみに、干渉フィルターは

リン化合物(526nm)

硫黄化合物(393nm)

スズ化合物(610nm)

となります。


特徴のひとつとして、

S系の有機化合物は検量線が二次曲線となります。


主な用途としては、

水中の有機リン化合物

悪臭のS系化合物、

環境中の有機スズ

といったところが挙げられます。


今日は、こんなところで。