夏が近づきつつありますが、
朝風がひんやりと感じます。
それが、心地良かったりするのですが。
さて、今日も金属の前処理。
金属の酸処理等の前処理では、
測定対象物質だけでなく、アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、アルミ等も溶出します。
これにより、目的成分の測定の妨害をします。
また、試料中にカルシウムが多く含まれると、硫酸を添加した際に硫酸カルシウムの形で沈殿が生じます。
他にも、すでに、過去のブログで書きましたが酸処理による目的成分そのものの揮散、沈殿によるロス。
などなど、留意点は結構多いです。
試料の特徴をつかんで、それに対応した処理が必要となります。
例えば、汚染土壌を分析する場合は、汚染源となる廃棄物の特性が分かると、
分析トラブルは発生しにくいかもしれません。
また、廃棄物分析における留意事項については、
「産業廃棄物分析マニュアル」を参考にするとよいようです。
さて、そろそろ出勤の準備をしないと・・・・
ってことで、分析項目毎の留意点を明日以降で書いていこうと思います。
1.Cd,Pb
2.As,Se
3.B
4.F
5.Hg
あたりで行きます。
では。