今日はクロマトグラフィーのイメージです。


まず、クロマトグラフィーとは何か、その目的は?

少し教科書的な表現を使って説明しますと・・・・


クロマトグラフィーとは、、互いに交じり合わない二つの相、

固定された相(固定相)と、固定相と接しながら流動する相(移動相)

とで構成された系の中で、物質を分離する方法

であります。


どういうこと?って思うかもしれません。

そこで下記の図をつかって説明しましょう。




奪取:技術士(環境部門) ~Trilingual Professional Engineer ~英語・中国語も頑張ります


目的

試料中の黄と赤と青の成分それぞれの濃度を知りたい。


こんなとき、の成分だけに反応する便利な検出器があれば、

その検出器に、試料を放り込めば濃度は出せるかもしれません

しかし、現実にはそんな都合の良い検出器はまず無いでしょう。


で、そこで登場するのがクロマトグラフィーによる分離分析


最初、各成分が試料中に均一に交じり合っています

その試料を移動相に乗せて、

固定相の中を通過させます


各成分が移動相と共に、固定相の中を通過する際に、

固定相に混じりにくいものは早く、

固定相に混じりやすいものは遅く移動します。


その結果

上の図のように、固定相の中で、各成分がバラバラになり(分離する)、

個別の成分として、検出器に入ってきます

それにより、もともと、試料の中で均一に混ざり合っていた成分を、

個々の成分として分けて定量することが可能となります


ちなみに、

固定相が液体であれば、気液分配、

固定相が固体であれば、吸着

が分離の原理となります


クロマトグラフィーを簡単に説明するとこんな感じになりますね。

簡単かな?