オリックス、日高捕手二軍落ちという、
荒療治
変わりに入った捕手前田のホームランもあり、
6-0の快勝でした!
終盤までは、1-0と息詰まる展開でしたが・・・。
阪神も勝ちましたね。
ここ何年かチーム状況に希望を見出せないのですが・・・・
まぁまぁ・・・。
そういえば女子プロ野球も始まったとのこと。
野球界にどのような風を吹き込ませるのでしょうか?
さて、本題に。
先のブログでは、
カラムの種類について、簡単に述べましたが、
今回は、農薬のGCMS一斉分析における、キャピラリーカラムの選択について。
一番一般的に用いられているのは、
微極性の30m×0.25mm×0.25μmではないでしょうか?
ちなみに私どもは、30m×0.25mm×0.15μm
まず、カラムの選択には、
・種類
・長さ
・内径
・膜圧
といったところを考慮します。
まず、内径については、やはりGCMSで分析するのであれば、
0.25mmが適切です。
MSでは、検出器が真空、注入口が大気圧以上の圧力がかかっています。
そのような状況下で、この差圧を維持できるカラム条件が必要となります。
カラムの長さによりますが、
やはり基本0.25mm、ポンプ排気量によっては、0.32mmまでがよいかと思います。
次に長さ
30mが基本です。
60mカラムの方が、当然分離度も向上しますので、
多成分の分析には向いているかもしれません。
しかし、目的成分が農薬。
それほど、低沸点のものもありません。
その上、カラムが二倍になっても、分離度は√2倍程度。
といったことや、
高沸点成分の溶出が遅くなることから、
ピーク幅を広げる結果になってしまいます。
これらのことから、カラムの長さは30mが最適です。
カラムの値段も60mだと10万円以上の高額になりますし・・・。
続きまして、膜圧
基本的な考え方として、
低沸点化合物には膜圧は厚く、
高沸点化合物には膜圧は薄くです。
ここで農薬
一般的には0.25μmでよいと思います。
ただ、シペルメトリン、ペルメトリン、フェンバレレート、エトフェンプロックスといった、
ピレスロイド系まで分析する場合は、
0.1~0.15μmの薄膜圧がよいと思います。
薄膜圧の利点は、感度、ピーク形状、ブリードといった面で有効です。
一方で、カラムの劣化が早いのが難点です。
最後に、カラムの種類です。
無極性か微極性が最適であります。
理由としては、
最高使用温度が高い。
堅牢である。
この二点が大きいと思います。
まず、農薬は、GC分析対象物質の中では、
比較的高沸点です。
よって、カラム温度を280度前後にまで上昇させる必要があるので、
高温に耐えうるカラムが必要になります。
その点、5%フェニルメチルシロキサンやジメチルシロキサンといった微極性又は無極性のカラムは
350℃程度まで耐えることが出来るという利点があります。
また、WAX系カラムより、低温で農薬類を溶出させることが出来ます。
そして、堅牢性
農薬測定の際には、濃縮等の操作が入るため、
狭雑物の影響を受けやすくなります。
それたに耐えうる強さも安定した分析には必要な条件となります。
以上から、農薬の一斉分析には、
無極性又は微極性カラムで
長さ30m
内径0.25mm
膜圧0.25μm又は0.15μm(測定対象成分による)
が最適である。
ちなみに、もっと沸点の高い臭素系難燃剤、
PBDE,PBBについては、
私は、
長さ15m
内径0.25mm
膜圧0.05μm
と短く薄膜圧のカラムを使用しています。
かなりきれいにピークが出ます。
難点は30検体(PBB,PBDEとあわせて60インジェクション)程度でカラム交換が必要であること。
まず、Deca-BDEやDeca-BBの感度が一気に落ちます。
こういうとき、短いカラムだと注入口j側をあまり切断できないのが難点です。
今日は、こんな感じで。