プロ野球セリーグが開幕しました。
阪神もさい先良く、開幕カードを勝利で飾りました。
なんといっても、生え抜き櫻井のホームランがうれしかった^^;
さて、今日も生物多様性国家戦略2010 から生物多様性の現状篇です。
まず、日本の特徴はどうでしょうか。
日本においては、生物種数は9万種以上とされ、
分類されていないものも含めると30万種以上と推定されております。
ちなみに、世界全体では、既知の種数で175万種。未知なものを含めると、500~3000万首という説があります。
日本の国土面積3,800haという狭さを考えると、
豊かな生物相があるといえます。
もう1つの特徴として、固有種が多いことも挙げられます。
陸棲哺乳類、維管束植物の約4割
爬虫類の約6割
両生類の約8割
が固有種です。
先進国で唯一野生のサルが生息していることや、
クマやシカなど数多くの中・大型野生動物が生息しています。
このように、固有種が多い特徴の背景として、
南北に長さ3000kmであることや、
季節風の影響による、四季があること。
森林が全国土の67%を占めること。等が挙げられます。
それらに加え、降水量が多いことも、生物種が多い要因のひとつであります。
また、人間の生活様式から、以前は湿原、二次草原を含む草原、二次林など、
しっかりと管理されていたことから、
明るい環境を好む植物、昆虫類が生育・生息しやすい状況でした。
一方で、生活様式の変化などから、草刈や木の伐採がなされないところが増加し、
このような生物が生息しやすい条件が広い範囲で失われてきております。
また、海洋においても、黒潮、新潮、対馬暖流などの海流に加え、
長く複雑な海岸線や干潟、藻場・さんご礁など多くの生態系も見られます。
それにより、世界に生息する112種の海棲哺乳類のうち、
50種が日本に生息しております。
また、世界に生息する15,000種の海水魚のうち、25%にあたる3,700種、
同じく、300種の海鳥のうち122種がそれぞれ日本に生息しております。
日本において、
多種多様な生物が生息する条件が整っているにもかかわらず、
絶滅の恐れのある野生生物が数多くあります。
環境省レッドリストには、
日本に生息する爬虫類、両生類、汽水・淡水魚類の3割強、
哺乳類、維管束植物の2割強、
鳥類の1割強
にあたる、それぞれの種が絶滅の恐れのある種に分類されております。
この原因は、数多く、それこそ複雑化していますが、
ざっぱに分けると、
生息地破壊や分断化、
人間の働きかけの縮小に伴う環境の変化、
乱獲、外来種の影響
等があります。
ここで、中・大型哺乳類の分布を見てみますと・・・
ニホンジカ、ニホンカモシカ、ニホンザル、クマ類、イノシシ、キツネ、タヌキすべてにおいて、
20年前より分布地域が拡大しております。
ニホンジカにおいては、生息区画率が20年前の24%から42%にまで増加しております。
原因としては、集落人口の減少・高齢化に伴う、耕作放棄地の増加、
東北地方における積雪量の減少などが上げられます。
その一方で、サルやクマの分布域が孤立してしまい、この点で絶滅の恐れがあります。
以前、ナショナル・ジオでもライオンの群れの孤立を上げられていました。
生物多様性問題は、事業におけるターゲットが絞りきれないので、
調査、対策案が立てにくいところがあります。
今日は、この辺で。
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