このブログ、必須科目の勉強内容が大半を占めています。

今日は、選択科目について書こうと思う。


テーマはガスクロマトグラフィー

基本的なところから。


まずは、クロマトグラフィーとは

と、いうところから入りましょう。


教科書的な表現を使うと、

クロマトグラフィーとは、互いに交じり合わない二つの相があり、

1つは固定された相(固定相)

もう1つは、その固定相と接しながら流動する相(移動相)からなり、

その相の中で物質を分離する方法です。


大変ややこしい表現です。

では、そのクロマトグラフィーでどのようなことが出来るか、

我々の身近にある空気を例に挙げて、考えます。


私たちの周りにある空気の中に窒素と酸素と二酸化炭素がどの程度含まれているのか、

測定したいとしましょう。

窒素と酸素と二酸化炭素の量を測定したいが、

それらの物質は空気の中で、ほぼ均一に交じり合っています


窒素だけに反応する検出器、酸素だけに反応する検出器、二酸化炭素だけに反応する検出器

という風な検出器がれば、そのまま試料を検出器に放り込めば測定できるかもしれません。

しかし、実際そんな都合の良い検出器はなかなかありません。

ましてや、我々が測定対象とする物質は数え切れないほどあると思います。


そこで、お役に立つのがクロマトグラフィーという分離分析手法です。

上の教科書的な表現を使うと、

まず、空気中にほぼ均一に交じり合っている窒素、酸素、二酸化炭素を、

移動相であるガスに乗せながら、固定相に通すと、

固定相と物質の相互作用により均一に交じり合っていた窒素、酸素、二酸化炭素が別々に分離されて、検出器に到達します。

これにより、ほぼ均一に混じり合っていた、測定対象物質を個々の物質として測定できるというわけです


これが、クロマトグラフィーの分析原理です。


口頭や図を使えばもっと簡単に説明できると思います。


さて、このクロマトグラフィーですが、

大きく分けて、注入口、分離部、検出器の3つの構成要素から成り立っております。

これらを    注入口篇

      分離部篇

      検出器篇

と、三つに分けて書いて行きたいと思います。

いまさら、これらのこうせようそについて問われることは無いかと思いますが、

基礎として必要なことと思い、あえて書いていこうかと思います。


また、他の分析方法についても述べていきたいと思います。


ただし、どんなに性能の良い分析装置でも、

それだけでは濃度を出すことが出来ません。


例えば、ガスクロマトグラフィー分析にて得られたピーク。

そのピークの大きさが濃度にしていくつになるのか?

それだけでは分かりません。


また、吸光度分析でも、

色がついた。までは、人間の目で分かりますが、

それが、濃度にしてどの程度なのか・・・・それだけでは分かりません・・・。


そこで、比較対象となるのが標準液であり、濃度算出になくてはならないものです

この、標準液について、分析精度も含めた内容も文章にて書ける様にしていかなくてはなりません


他にも、特性のある物質(揮発性のすごく高い物質)を分析する際の留意点(サインプリングも含む)

等々、幅広く且深くものにしていかなければなりません。


がんばるぞ~!!


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