さて、今日もl3Rから、
使用済電気電子機器の有害物質適正処理及びレアメタルリサイクル推進事業について。
これは、何年か前から話題に上っております、電子機器から得られるレアメタルの有効利用事業です。
レアメタルとは、希少金属といい、地球上にその存在が稀であるか、又はその抽出が経済的・物理的に非常に困難な金属をいいます。
希少ではあるが、基礎素材産業からハイテク産業まで、幅広い分野で活躍をしています。
日本においても、レアメタルを用いた製品が多く、その使用済製品を鉱石に見立てて
「人工鉱床」又は「都市鉱山」と呼ばれいます。
では、実際にこれらの鉱山はおおいに利用されているのでしょうか?
実際は、レアメタルを含む電気電子機器は廃棄物とされて、回収されずに廃棄されています。
もったいないことです・・・・。
また、別の観点から見ると、
レアメタルと同時に有害物質(例:半導体に含まれるガリウム砒素)が利用されているケースがあります。
そんな場合、レアメタル回収の際に適正処理が求められます。
このような背景のもと、本事業では、
効果的なリサイクルシステムの構築を目的とします。
実際にモデル事業として行っている内容としては、
使用済小型家電回収方策の開発・実証を目的として、
地方を中心に、、ボックス回収・イベント回収・ピックアップ回収などの回収手法を用いています。
そこでは、携帯電話、デジタルカメラ、ポータブルCDプレイヤー等が回収されています。
資源の乏しい日本では、レアメタルの効率的な回収は大変重要な国策であると思います。
まだまだ、廃棄物として処理されている部分が多いことや、懈怠電話などを捨てずに持っている人が増えたりと、
なかなか思うように回収率が伸びないのが現実のようです。
これからの課題としては、現在の地方を中心とした、小型家電回収方策の開発実証を
都市部にあう方法の実証。(都市圏にあう方法とは何か・・・。)
また、物理的・心理的に回収しやすい方法の検証
セキュリティ、コスト面の課題対策が必要である。
さらに、特定の部品(特定のレアメタル)の分離技術、有害物質管理手法の検討も必要となる。
レアメタル・・・リサイクル率の向上、込みの排出抑制につながるとよいですね。
また、本件については、環境省と経済産業省が
使用済小型家電からのレアメタルリサイクル」について検討をはじめました。
省庁間で協力するのもよいですね。
最後に、
2050年における、金属埋蔵量について
①2050年までに現有埋蔵量をほぼ使い切るもの Fe、Mo、W、Co、Pt、Pb
②2050年までに現有埋蔵量の倍以上の使用量になるもの Ni,Mn、Li、In,Ga
③2050年までに埋蔵量ベースを超えるもの Cu、Pb、Zn、Au,Ag,Sn
埋蔵量ベースとは、技術的には採掘可能だが、 経済的理由等で採掘対象とされていない資源の量。
ということで、やはり、資源の有効活用、3Rは非常に重要ですね。
それでは。