こんにちは。
笑顔の石窯屋さんの前田です
いつもありがとうございます。
本日の記事は、試作や試行錯誤からの、個人的な意見・感想が多くあります。
“あ~、こんなこともあるんだなぁ~”程度でご覧いただければうれしいです
先日、自作された方かた、“自作した石窯が、うまく使えないんですけど・・・”という
お問い合わせ(ご相談?)がありました。
耐火レンガを使い、天井をアーチにした、かまぼこ型の石窯だそうです。
思ったように温度が上がらず、ピザ一枚焼くにしても、
3分以上かかってしまいます・・・
もう少し温度を上げたいんですけど、なにかいい方法はありませんか?
とのことでした。
これだけ聞けば、なんとなく、状況がわかります。
当店が販売したものではありませんので、
あまり決め付けはできませんが、
ちょっと改善しなければいけないのかな?と思います。
“ここをこうしてみてください。
それでもまだ、温度が上がらないようでしたら、またご連絡ください。”
とだけ、お伝えいたしました。
このかただけでなく、自作された方の多くのかたが、
同じような状況になっているんじゃないかと、心配になってきました・・・
かまぼこ型の石窯は、作るのは楽しくてOKなんですが、
使い方は、工夫をしないとうまく焼けないと思います。
どうしても、熱が逃げやすいんですよね。
どうやって温度を保つか、保ち続けるのか、が課題になりやすいので、
いろいろと試行錯誤しなければいけない、と思っててください。
製作を始められると、なかなか変更はしにくいですので、
事前に、もう一度再考してみてください。
かまぼこ型石窯の特徴は3つ。
・自作石窯のなかでも、比較的簡単に作れる。
・ホームセンターにある部材を組み上げるだけで作れる。
・温度が上がりにくく、取り扱いが難しい。
窯内の温度が上がりにくいので、ドーム型よりも多い燃料が必要になります。
薪はいくらでも用意ができるので、そこは問題ないという方でも、
燃やせば燃やすだけ、より多くの煙が出ることになります。
この点は注意が必要です。
また、扉を開けると急激に温度が下がりやすい、ということもあります。
たとえば、一度、窯内の温度を上げ、調理をします。
最初のほうはうまく焼けると思いますが、
料理に関係ない、上部隅のほうに熱が逃げてしまいますので、
どんどん温度が下がっていきます。
さらに、“うまく食材は焼けてるかな~”、という確認作業も、
扉をあけたそばから、外気(冷たい空気)が食材に襲いかかってきます。
じゃ、窯内の温度を下げないために、最初に使った薪を、
石窯の奥のほうに置いて燃やし続けることにしたらどうなるか?というと、
一見よくなりそうに思いますが、今度は、操作性が悪くなります。
入り口から見ると、食材の向こう側で、薪が燃えていることになります。
たとえば、温度を上がり過ぎた!と思った時は、薪を少し取り出そうとしますよね?
その場合、薪を取り出すためには、食材の上を通って、
奥にある薪にアクセスすることになります。
そおっと取り出そうとしても、
なにかのひょうしで食材の上に灰が落ちてしまったら、
一瞬で料理自体がアウト
なんとも悲しい結末になってしまいます・・・
燃料の注ぎ足し、取り除きが非常に難しくなるんです。
微調整のしにくさは、石窯を使い込めば使い込むほど、
大きな問題になってきますよ!
かまぼこ型の石窯が、“使えない”といっているわけではありません。
得意・不得意があるんです。
そこもわかった上で、製作前に、もう一度検討してみてくださいね。
※お断りしておきますが、
これは、あくまでも、わたくしの個人的な意見・感想ですので、
参考程度にどうぞ。
自然と笑顔がこぼれる空間を
お一人でも多くの方に・・・

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