
本日,明日と「Jレスキュー」の取材です.当方の取り組みを紹介していただけるようです.ありがたいことです.出版の折には是非ご覧ください.現在発売中の雑誌表紙(昨年発行したJレスキューの別冊になりますが)を掲載しておきます.小生も非常に興味ある内容となっております.
今日も夕方から血管造影・TAEです.病棟患者さんの急変.空腸動脈の仮性動脈瘤からの出血です.岡先生と小生でTAEを行います.幸いにも上手く止血が得られました.
本日のドクターヘリ(小林,山邊先生,森田看護師)
1件目 意識障害
朝一番からの要請です.ヘリ到着と同時の要請.資機材を一気に積み込みランデブーポイントへ向かいます.しばらく余裕があるかと思いきや,あっという間に到着.救急車もタイミング良くやってきます.車内に乗り込み診療開始.意識レベルIII桁,気道,呼吸,循環は幸い保たれています.低血糖なし.脳卒中?と山邊先生は考えTECCMCへヘリ搬送です.
さて,診断は?脳血管障害ではなく,感染ベースの状態と判断しました.高齢者の意識障害の原因の1つ,「敗血症」わすれてはなりません.
2件目 全身熱傷
同時要請です.家屋の火災,全身熱傷.息はあるとのこと.急いで気道,呼吸管理をする必要があります.ヘリは数分後に現場上空へ.しかし,直近に降りることができません.仕方なくランデブーポイントへ着陸し,途中まで支援車で向かい救急車とドッキング.患者さんは?救急隊現着時,すでにCPA・・・厳しい状況です.輸液路を確保する血管は熱傷で見えません.ならばBIGでの骨髄路確保です.気道確保は山邊先生の仕事.しかし,熱傷で開口困難な状況.ここは迷わず輪状甲状靱帯切開を行い気道を確保します.賢明な治療を続けながらヘリでTECCMCへ搬送.しかし,III度99%の全身熱傷は手強く・・・
明日から本格的な寒波が来るようです(来なくてよいのに).皆様,風邪などひかれず御自愛ください.