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 本日は小生が運航調整委員会,検討会のため岡本先生が1人でフライトです.

本日のドクターヘリ(岡本先生,福本看護師)
1件目 外傷性心肺停止
 「重機の下敷き」にて同時要請です.救急隊現着時にPEAの状態.救命士は特定行為を行い懸命な蘇生治療を行います.ランデブーポイントで岡本先生は患者さんを引き継ぎます.CPA変わらず,全身皮下気種著明.ALSを行いつつ脱気を施行.厳しい状況のまま近隣の病院へヘリ搬送を選択します.
 
 帰院後,岡本先生はもっと何か出来なかったか,自分の治療がBESTであったか自問自答していました.厳しい症例ほど救急医は思い悩んで学んでいくのです.

2件目 院外心肺停止
 「路上で倒れて意識なし」にて同時要請です.救急隊現着時にCPAを確認.救命士は特定行為を行いランデブーポイントを目指します.ランデブーポイントで岡本先生は患者さんを引き継ぎます.オートパルス装着し絶え間なく有効な胸骨圧迫を行います.薬剤投与・・・すると心拍再開!ドパミンの持続投与を行いながら直近の救命救急センターへヘリ搬送です.飛行中も懸命な治療が続きます・・・

 本日は2件ともに厳しい事案でした.しかし,ドクターヘリによる早期医療介入の実現により,以前ではあきらめていた命にわずかでも光が差し込み始めました.もっともっと早く患者さんのもとへ.がんばっていきましょう.

 本日の写真はドクターヘリを見つめる熱い視線です.命の現場は何物にも代えがたい教育の場です.この中から将来の仲間が出てくることを願っていますよ.