
24時間勤務明けのヘリ当番(いつもですが).夜間のICUはそれなりに動きがありました.皆さん,昨日よりは良くなられましたか?
今日の写真は「DOUBLE RAINBOW」.虹が二つ並んでいます.今日のドクターヘリミッションはまさに「DOUBLE RAINBOW」でした.
本日のドクターヘリ(小林,倉橋先生,森田看護師)
1・2件目 小児の転落外傷と脳梗塞
2件同時にヘリ要請です.北と南.「小児が川に転落した.」と「70代男性.脳梗塞疑い.」.両事案ともに覚知同時要請です.詳細な情報はありません.事案の発生場所はTECCMCを中間に南北に離れています.どんなミッションを選択する!?
・小児外傷に対応し,脳梗塞はキャンセル.
・血栓溶解療法を考慮し脳梗塞に対応,小児外傷はキャンセル.
小生は両事案の対応を選択です.両ランデブーポイント間はヘリで約15分.両事案とも陸送なら40~50分かかる地域.両事案ともに覚知同時要請なので救急車がランデブーポイントに到着するまでに10~15分は今からかかります.血栓溶解療法は発症から3時間以内までOK.外傷は重症であった場合,1分1秒が生死を分けることになります.様々なことを考え,離陸までの数分で決断です.「まず小児事案に行ってから,脳卒中事案に向かいます.ミッション方法は各情報を聞いてから判断します.」
離陸から5分強.小児事案の現場上空に到着.と同時に聞き慣れた救命士さんの声.「初期評価,全身観察に異常なし.しかし高所から川へ転落しているため医師の診察を仰ぎたい.」 どうやらLoad & Goではないようです.ならば早期医療介入のみで搬送時間の短縮は必要なさそう.南の地のランデブーポイントに倉橋先生を降ろし,ヘリは離陸,北のランデブーポイントへ急ぎます.救急隊からの的確な患者情報がミッションを動かします.
南から北へ.飛行中に情報が入ります.CPSS 2項目陽性.発症時間もはっきりとした脳卒中事案です.ヘリは北のランデブーポイントに着陸.救急隊,患者さんをちょっと待たせましたが,発症から1時間以内には病院搬入完了です.もちろんそのためにはランデブーポイント滞在時間は10分以内.TECCMCへ向う機内で小児事案は近隣での受入はダメで,救急車に倉橋先生同乗で安定した状態でTECCMCへ向かって走っているとの情報を得ます.それぞれの事案に応じた早期医療介入,搬送時間の短縮といったドクターヘリの有用性が発揮されました.そのご褒美が「DOUBLE RAINBOW」だったのかもしれませんね.
フライトドクター2名体制のドクターヘリは様々なミッション方法を選択可能です.今後も柔軟に全ての要請に応えられるよう努力していきたいと思います.また院内では2人目のフライトナースが必要になった場合に備え,岡本先生が調整を行ってくれていました.フライトチームがいろいろなミッションを経験,共有することで自ずと的確な対応が出来るようになってきました.喜ばしいことです!
本日も多くの皆様にお世話になりました.ありがとうございました.