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 先日のブログに対する沢山のコメントをいただき,また個人的な連絡をいただきありがとうございます.皆様のご指摘,ご示唆を参考により良い救急医療体制構築に邁進したします.現場がぶれなければ大丈夫です.北近畿全体,格差のない救命救急医療体制になることを期待しておりますし,その方向で努力しております.

 明日から日本救急医学会総会です.朝一番に鳥取空港から東京に向かいます.でもまだ発表スライドが・・・いつものことですが・・・PCプレゼンテーションになった功罪です.

本日のドクターヘリ(小林,岡先生,福本看護師)
1件目 蜂アナフィラキシーショック
 救急覚知同時要請です.通報内容からアナフィラキシーショックが疑われるようです.メディカルコントロールのプロトコールが指令にも徹底している証拠です.心強い!情報は「蜂に刺され息苦しい」.岡先生,福本看護師も手慣れたものです.何も言わずとも薬剤などの準備完了.救急隊とヘリはほぼ同時にランデブーポイントに到着.やはりアナフィラキシーです.岡先生は速やかに薬剤投与の指示を出しTECCMCへ収容連絡です.その指示を受け,小生は「はい,ルートとります!」 いまやどちらが指導医かわからなくなりました.
 適切なヘリ要請にて,患者さんは早期に症状回復,元気になられました.良かったです.

2件目 窒息
 もはや当たり前となった救急覚知同時要請です.「食事中に窒息,呼吸,意識なし」 救急車の到着より先にヘリは現場上空に到着.上空から救急隊の動きを見ます.現場直近の休耕田に着陸しようとも考えましたが,すでに支援隊がランデブーポイントグラウンドの散水を始めておられ,そちらに着陸します.でも待っててもダメです.当然,支援車で現場へ!ちょうど患者さんが救急車に収容されたところです.心肺停止状態.救急隊により気管挿管済み.虚脱した血管にルート確保は困難です.こんな時はBIGでの骨髄輸液路確保.約20秒で確保!(←今回の救急医学会でBIGの有用性を発表します) 薬剤投与.すでに救急車はランデブーポイントへ向かって走っています.ランデブーポイント到着.ちょうどパルスチェックの時間です.「頸動脈触知可能,心拍再開!」岡先生が叫びます.このまま安定した状態でTECCMCへ搬送しましょう.
 早期医療介入が著効した事案です.

3件目 施設間搬送
 姫路まで緊急度の高い患者さんを手術目的の施設間搬送のお手伝いをしました.

 さて,スライド作りましょう.