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 最近,ブログの更新が1日遅れになってます.申し訳ありません.ホームページのリニューアルや日常業務でついつい・・・言い訳です m(_ _)m

 本日の写真はセンター長室から見た搬入風景です.休日に撮影したので,駐車場がガラガラです.平日は車がいっぱいなので,搬入時は警備員さんが道路遮断してくれます.本当に多くの方々にお世話になりながら,ドクターヘリは運用されています.ありがとうございます.

本日のドクターヘリ(小林,岡本先生,清水看護師)
1件目 出血性ショック
 朝の点検が終わった直後に要請です.さわやかな秋の空にJA822Hは飛び立ちます.「草刈り機で前腕切創.出血あり,冷汗著明」との情報です.なんだかやばそうな感じです.ランデブーポイントにはすでに救急車到着済み.救急車に乗り込み診察を始めますが,患者さんは全身冷汗著明です.明かな出血性ショック状態!救急隊の適切な処置により出血は制御されています.急速輸液を行いながら,直近の救命救急センターへヘリ搬送です.
 圧迫止血,機内での輸液が功を奏し,病院搬入時には循環も安定,冷汗も引いていました.救急隊の適切なヘリ要請が早期医療介入と搬送時間短縮につながり,患者さんに有益をもたらしました.ありがとうございました.

2件目 胸痛
 お昼前に要請です.「突然の胸痛」 寒くなって血管系の病気が多くなってきています.急性冠症候群か!?ランデブーポイントまで数分,救急車も同時に滑り込んできます.救急車内で情報収集,身体所見の把握,12誘導心電図,心エコー,輸液ルート確保,薬剤投与・・・やはり,冠動脈疾患を疑うべきか.現場で出来ることは限られています.呼吸,循環が安定していれば搬送にかかるのみです.ランデブーポイント滞在時間10分以内を常としています.本事案も着陸から離陸まで約10分.機内でも鑑別診断を考えながらTECCMCへ搬送です.

 早期医療介入がドクターヘリの大きな大きな武器です.これからも救急覚知同時要請でヘリを飛ばして下さい.上空待機はOKです.要請が遅れて,患者さんを待たせることの方が問題です.日没も早くなってきましたが,引き続きよろしくお願い申し上げます.