本日は「総合診療夏季セミナー」でドクターヘリの講演をしてきました。「総合診療夏季セミナー」は将来但馬で働く可能性のある医学生、看護学生さんを対象に、地域医療などを体験、理解してもらうセミナーです。フライトスーツ、安全靴のまま出かけてきました。この但馬で、最先端の救命救急医療が展開されていることにびっくりされたかもしれません。明日は数名、TECCMCへ実習にこられます。

 ドクターヘリの件数は少なくても初療はにぎやかです。転倒され、右側腹部を強打された肝損傷(IIIb)、ショックの患者さんに始まり、頭部外傷、熱中症などなど。肝損傷はERLも覚悟しましたが、初期輸液に反応、TAEで止血完了。術者の幸部先生、岡先生、お疲れでした。

本日のドクターヘリ
1件目 倒木による胸部、腰部打撲
 肝損傷のTAE中に要請です。本日の相棒は幸部先生ですが、TAE中のため小生一人で出動です。いつも通りに離陸し、情報を聞きます。「倒木が胸、腰にあたった。他詳細不明」。山登り?覚悟を決めつつランデブーポイントに向かいます。飛行中の情報で、患者さんはすでに救出済み、救急車でランデブーポイントに向かっているとのこと。山登りを免れ、ちょっとだけ安心しつつランデブーポイントで救急車の到着を待ちます。救急車到着、情報を聞くとかなり山の中での受傷とのこと。ドクターヘリ要請するにも携帯も無線も不感地域だったようです。ご苦労様です。患者さんは呼吸、循環は安定していますが、胸部、腹部に圧痛があります。FASTは陰性。末梢ルートを確保し地元の救命救急センターへヘリ搬送としました。
 陸路であれば40分以上かかるでしょう。ヘリだと10分もかかりません。ドクターヘリは早期医療介入と搬送時間短縮に大きく大きく貢献する武器なのです。

2件目 頭部外傷
 小生が講演で抜けるため、TAEを終了した幸部先生と小生の代わりに岡本先生が出動です。この症例も山中での事故。幸部先生は統計学的有意差をもって、山登り、山中事案の確率が高いようです(本人は「そんなことないですよ(^_^)」と笑顔で否定)。両先生と清水看護師はランデブーポイントからいつものように支援車に乗って現場へ向かいます。ランデブーポイントから山中へ・・・覚悟を決める3人。とその時、救急車と途中ドッキングすることになります。山登り出来なくて残念そうな幸部先生、ホッとする岡本先生と清水看護師。いずれにせよ、一番早い医療介入が実現します。患者さんにとって一番であれば何でも良いのです。3名とも病院前救急診療は手慣れたもの。外傷初期診療を手早く行います。「頭部外傷疑い、TECCMCへ!」。救急車でランデブーポイントへ。そこからヘリで数分、TECCMC搬入です。

 今宵は番匠谷先生と24時間勤務です。今、番匠谷先生は岡先生と急性腹症の手術中です。小生はICUと初療のお留守番。今日はバタバタしていて、本日の一枚を撮ることが出来ませんでした。すみません。

 平和な夜を願ってICUへ戻ります。