46,000人。
神奈川ダービーでこれだけ入ったのは初めてでしょうか?
マリノスのイベント企画は大成功でした。
大久保の試合後インタビューにあるように、お客さんがたくさん来るのは選手冥利に尽きますので、実に素晴らしいと思います。
さて、試合ですが、このところの川崎を象徴する内容でした。
風間体制5年目(丸4年間)にして、今季はボールをしっかりと操れるようになってきました。そういう意味では、サッカースタイルを作り上げるというのは時間がかかるものだと、改めて感じている次第です。
しかし、監督インタビューにもあるように、ゴール前での落ち着きが相変わらず足りません。
この試合でも、前半でいえば、立ち上がりの大久保へのクロス、大久保は見事に触りましたが、あと10cm手前か、ボールスピードが遅いかすれば、確実にゴールでした。
また、大久保がコバ悠に入れた長い縦パス、悠は「まさかボールが来るとは?」という感じで、完全に慌てていました。来るとわかっていれば、次の動きの準備もできたでしょう。
前半終わりころの、ケンゴとエウソンのパス交換からのケンゴのシュートも、せめて枠には蹴ってほしかったです。
後半の最大の決定機は、大久保からノボリへのループ、ノボリはしっかり合わせましたが、何もGK正面にヘディングしなくても。。。いくらでもコースは空いていました。
終盤、大塚が粘ってマイボールとし、走り込んできたコバ悠へパス、悠はそのままシュートに行きましたが、中澤にコースを切られていたにもかかわらず、入らないシュートを放っています。もう一工夫してほしかったですね。
このようにゴール前での落ち着きが足りない最大の原因は「体勢の維持」にあると思います。
何度も指摘している「立ち方」や「走り方」です。「構え」とも言えるでしょうか?
「今から仕留めるぞ!」という準備の感じではなく、ぎりぎりのプレーなんです。
一方、先制点のネットのプレー、相手選手を目の前にしながらも、身体を完全に制御で来ていて、インサイドキックで正確にコースを打ち抜きました。他の選手であれば、インステップで蹴りそこなってもおかしくないシーンでした。
とにかく、どちらに出も動き出せる立ち方、重心の置き方ひとつで、落ち着いてプレーができるはずです。
それがしっかりできているのは、大久保とソンリョン、そして、時々ですがネット、あるいは、パスだけなら僚太というところです。他の選手は余裕なし。
この立ち方が良くなれば、格段に仕留める確率が高まり、3点くらいは楽に獲れるようになると思います。
今シーズンの終盤には多くの選手たちにそういう次元になってほしいと思います。プレーオフを勝ち抜くためには、仕留める力が必須ですから。
結果 横浜FM 0 - 2 川崎
会場 日産スタジアム
観衆 46,413人