現地では「信じられないほどの強い陽射し」を受けていたようですが、東京の自宅でTV観戦した私にとって、寒気を感じる試合内容でした。エアコンのせいではありませんよ!
後ほどヴィジュアルで詳説しますが、表面的にはこんな感じに見えました。
京都の作戦
モンテの守備陣を引きはがして、空いたスペースをショートパスとドリブルで崩す!
では、どうやって引きはがすかというと、
・すぐにイライラするブランキーニョに執拗なマンマークを付け、得意のセンターポジションから高い位置の自陣右側サイド(モンテの左サイド)に追い出す。つまり、ブランが中央から逃げ出すような圧力をかける。
・自陣左サイド(モンテの右サイド)をややルーズにして、コバ亮をおびき出す。ブランとコバ亮は逆サイドに広げられるので、大きなリスクにはならない。
・ブランが空けたスペースに永田もおびき出す。
何となくですが、上がりが好きそうで、なおかつ、相手ボールになった時に戻りが遅そうな選手をおびき出し、中盤にスペースを作っていたように見えました。
この状態でインターセプトを狙い、ショートパスとドリブルで突進します。ヤバイ状態では、後方に残っているのは、西河、前田、宮阪、石竜、マサルの5人だけ。4対5くらいの少人数の対決に持ち込まれるシーンが多かったように思います。一人当たりのスペースが広いので、モンテには守りにくい状況でした。
但し、この京都の作戦は極めてリスキーで、挑発に乗らずにブランが中央に陣取り続け、執拗なマンマークでファウルをもらえば、中央で得意のフリーキックをもらえたはずです。何度かチャンスがあれば、フリーキックで試合が終わっていたでしょう。
しかし、そういうリスクを負った作戦に、モンテはまんまとはまってしまったように見えました。
情けないです。
寒気を感じた理由
さて、ここまでなら寒気は感じません。「情けない」という印象ですが、この試合、宮阪やマサルの態度が今一つ違っていたように思いました。
特に、ブランがおびき出されて、ボールを失い、ファウルを訴えるだけで戻らないシーン、この手のプレーに対して、「ブランの馬鹿野郎!何やってんだ!」という思いで、マサルや宮阪が戻っていたように見えました。
動きも重かったかなと思います。宮阪の交代時の不満顔もね。
そんなところに、マサルの意味深な試合後コメントが出ていました。
J's Goalのマサルのコメント
「相手のほうが暑さとかにはうまく対応できるようなサッカーでした。ボールを回しながら、一人がかわりばんこに裏へ飛び出してきたりとか。(それに対する対応は?)いっぱいいっぱいだったと思います。特に中盤の僕らはボールのところにも行かなきゃいけないですし、走ったあとにも付いていかなきゃいけないですし、常に晒されてる状態なので、特にどうしろと言われても。イチかバチかで球際行ったろとか。普段よりかは球際も行ってましたし、僕個人としては。でも前半の初っ端とかは相手のワイドの選手の人に裏を取られたりしてたので、あれがもうちょっと早く特徴がわかれば、亮さん(小林)との関係で最初に裏をケアすれば問題なかったかなと思いました。僕が付いていければ問題なかった。それが仕事なので、それをやんなきゃいけないですし、僕に与えられたポジションなので、それはできないことはないと思いますし。それをやれば。誰か点取ってくれればいいですけど」
Q:前節もそうでしたが、2失点目は選手交代からすぐの時間帯でした。マークの受け渡しや守備の役割がはっきりしなかったということは?
「それはそんなには気になってなかったです。交代したからといって流れが変わったわけでもなく、スルスルと一人に対してやられたという感じです。シュートの場面でも体を寄せられてたらとかはありますけど、7人で守ってるので、そういうディフェンスの消耗というか、90分とおして負荷が高いと思います。もっと全員で守ればもっとディフェンスもラクになると思います」
Q:試合終了と同時に膝をついたのは、フィジカルですか? メンタルですか?
「いや、わからないです。熱中症でもうおかしくなっていたので。吐きそうでした。ハーフタイムで、監督からもっと行けよと言われたので、僕と宮阪は。後半は憶えてなかったです。頑張ります」
これは采配批判、あるいは、戻らないチームメート批判とも取られかねません。
ヴィジュアルでの解説
この日のモンテの攻撃(最近はこんな形が多い)
モンテが良い時はブランがトップ下に張り続けられる時だと思いますが、この試合は上述した通り、左上に逃げ込んでしまいました。
京都は3-5-1のシステムにブランのマンマーク1人という変則的な布陣でした。相当に研究し、リスクを負ってチャレンジしてきましたが、それが見事に的中してしまいました。
結局、以前と同じ3トップになってしまい、しかも、永田までが中盤を捨てて上がってしまい、本来は4人のダイヤモンド型の中盤にマサルと宮阪しかいない時間帯が多かったように思います。中盤が前半戦以上にスカスカでした。
この状態でボールを失った場合
図の点線のポジションに戻る必要があるのですが、ブラン、永田、コバ亮の距離がかなり長いです。マサルや石竜の2倍はあります。林はなかなか戻りませんし、中島は戻りますが、その影響で消耗が激しいと思います。
結局、「流動的な攻撃」というと聞こえは良いですが、誰かが空けたポジションに他の誰かが入って来なければ、単なる超リスキーな攻撃に過ぎないのです。
ブランが上がってもいいです。しかし、その場合は、林が落ちてきてバランスを確保しなければなりません。永田が上がっても、コバ亮が上がっても、全く同じことが言えます。
今季は前期と後期でメンバーが異なりますが、こうしたポジションのバランスを意識できないメンバーであることが、後期に入って勝てない原因だと思います。
では、前はどうだったかというと、
おおよそ、こんなイメージだったかと思います。ポジションをそんなに崩さずに攻撃し、すぐに的確な守備ポジションに戻れるような攻撃だったでしょうか?
まあ、前線の3枚は重すぎたことは事実で、中盤を厚くすることを提案し続けましたが、ブラン加入後は、結局、中盤は厚くなっていないし、むしろ、ポジションが勝手気ままな分、リスクは増え、宮阪とマサルが走らされるサッカーになってしまったように思います。
宮阪とマサルは、モンテでセンターポジションを任せられる貴重な人材であり、中盤でウロウロしながら走行距離が嵩むのは構いませんが(バルサのシャビなんかはそうですね)、中央から離れて長い距離を走らせて消耗させてはいけない選手だと思います。
しかし、結果的には、彼らが最もバテています。このことが勝てない原因でしょう。
残り8試合の戦い方
・ブランにはセンターに陣取らせる。絶対にサイドに逃げるな!
・戻らない林ははずす。山崎がいればベストですが、廣瀬、北村が良いでしょう。
・問題は永田。全く戻らないならはず、やる気があるなら60分は頑張らせる。代役は宮沢。
あと、テツローを使いたいんですけどねえ。最近の出番を見ていると、あまりにも出場機会が少なかったので、全くもって試合勘が鈍ってしまったように思います。残念です。。。
まだ、可能性はあるよ!
勝ち点56、奪取率55%(34試合終了)
結果 山形 1 - 2 京都
会場 NDソフトスタジアム山形
観衆 7,513人
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