どなたかの報告によれば、博多の森からの帰り道で、アビスパ・サポに「ざるだね」と囁かれていたフロンターレのディフェンス。その原因を想像してみることにしました。
相馬直樹という監督、選手としては超エリートです。誰も反論はないでしょう。
名門清水東高校-早稲田大学-鹿島アントラーズ。
もちろん、日本代表キャップ58試合、日本が初出場したフランスW杯出場。
大学時代にドーハの悲劇を目撃し、ジョホールバルの歓喜を掴み取った日本サッカーの生き証人の一人。
足がつってもなお走らなければ、掴み取ることが到底できなかったW杯に初めて手が届いたスーパーな世代の代表選手。
このような人物が考えることといえば、自ずと決まっています。
「自らの体力を思う存分出し切って、全力でぶつかり続けるのは当たり前」という大前提があります。
この大前提の上に、「コンパクトに闘う」という基本戦術があるのでしょう。
このロジックで今の選手編成であれば、十分に優勝を狙うことができます。
相馬監督の頭の中にはパーフェクトな構図が出来上がっているはずです。
そういう意味では、クラブの皮算用は間違いではなかったと思います。
しかし、現実はそう簡単には行かないようです。
選手たちは監督が考える大前提通りに動いてくれません。前半早々からサボりだします。サボってもベンチに引っ込められないので、安心してサボります。
選手としては勝ちたいし、優勝したいかもしれませんが、苦しいことは避けて、できれば手を抜いて達成したいものです。しかも練習の質を落としていますので、いざ本番という時に、思ったように動けません。
こんな状態ですから、柏のネルシーニョのように采配に非情にならなければ、選手の精神状態は緩みっぱなしというのが、今の選手の共通項かもしれません。
まあ、長友のような例外もありますが、海外組とて基本は緩く、海を渡ったことで、出場機会が少なく、選手生命が終わってしまいそうな選手が目立ちます。矢野、槙野、森本、家長など、先日の試合を見る限りは宇佐美も危ないと思います。
というわけで、今は相馬監督の大前提が崩壊しています。これこそが監督を悩ましている最大の要因ではないでしょうか。
一方、フロンターレの中でも、相馬監督の常識が通じる選手が数名います。イナ、コミー、ジュニ、ケンゴ、大島、山瀬、ヒロキなどです。しかし、イナ、コミーは離脱中、山瀬とケンゴはバテバテ、ヒロキは開幕からコンディション不良、大島は新人。元気なのはジュニくらいでしょうか?
残りの選手は、どこかに甘さがあるか、大いに甘いか、甘さ加減は各人各様としても、締りがないように思います。時間を作って、欧州サッカーをビデオで研究する代わりに、友達と飲んだり、ゲームをやっているのでしょうね。まるでサラリーマンのように。
このまま放っておいて、選手たちの自主性に任せておいても、ちっとも改善しないと思います。
相馬監督にとって、ここは正念場です。
「Jリーグはクラブ数が多すぎて、選手間の競争を阻み、サッカーの質が薄まってしまう」という苦言がありますが、まさに、こういうことではないでしょうか?欧州2部リーグでも試合に出れないような子どもの精神を持ったJリーガーが多すぎるのです。
テクニックに優れていながらも、約束事を10分も続けられず、ポカを頻発させてしまえば、欧州では使い物になりません。
「小学校では10分も机に座っていられない子どもが増えている」といいますが、そんな土壌がJリーグにも伝播しているのかもしれません。
相馬監督に必要なことは「鬼」になることでしょう。
選手から慕われるお兄さんではダメだと思います。
この辺りを克服できるかどうか、黒崎、長谷川、柱谷兄弟、秋田など、類似の経歴の監督たち全員が悩んだ壁だと思います。
残り12試合、相馬監督がどう変化するか、じっくり見ておきたいと思います。
試合だけではなく、練習場も多めにのぞいてみる必要がありそうです。まあ、私が練習を見たって、何も変わりませんですが。
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