2大会ぶりの優勝。
ブラジルでのコンフェデ杯の出場権を獲得しました。
すばらしい成績です。
おめでとう!
ザッケローニ新監督、どんな指揮官かな?と思いながら大会を見てきましたが、今までの代表監督とはレベルが違う凄い監督のように思いました。
開幕当初に比べると、松井が抜け、香川が抜けとチームは変化してきましたが、逆にチーム力は試合を経るたびに強くなったように思います。
特にこの豪州戦。
ロングボールを蹴り込んで、高さと体格の強さで徹底的にグイグイくる相手です。日本が得意な相手ではありません。ドイツW杯では散々な目に遭いましたし、過去の対戦成績も、日本の5勝7敗6分けと負け越しています。
そんな難敵ではありましたが、ニッポン・イレブンは物おじせずに、堂々と戦ってサムライ魂を見せてくれました。
本田選手のインタビューで、「所詮はアジアの大会なので、、、」というコメントが出ましたが、ザック監督は選手たちにそういう超前向きな気持ちにさせたのかもしれません。
今までの日本代表の目標は、「W杯に出ること」、そのために、「アジアの頂点に立つこと」でしたが、今回の選手たちは、「そんなものは目標ではない」と思っているように感じました。ザックがそのように導いているのでしょうか?
「世界の強豪国になる!」
実際、こんな目標を持って、今大会を戦っていたように思います。
その証拠が、相手がどんな作戦で来ようがお構いなしで、
「自分たちのポゼッション・サッカーをするんだ!」
と、日本が目指すサッカーをひたすら貫いたことです。
今までなら、対戦相手の戦術に多少は反応していたように思います。岡ちゃんも、「ベスト4」とは言ってみたものの、相手に合わせて守るだけのサッカーしてきました。
しかし、ザックはそういうことはしませんでした。まあ、W杯とア杯はレベルが違いますが。
本当にもっと上を目指すのなら、
「日本のサッカー」を作っていかなきゃいけないんです。
そういう意味では良い大会になったんじゃないでしょうか?
とはいえ、反省点もありましたので、ひとつだけ目立った点をあげておきましょう。
「人と人との間隔が5m遠い」
この試合でも、何度も何度もパスミスをしたと思いますが、ほとんどが15mくらいのパスです。この長さのパスは成功率が下がるので、できるだけ、10mくらいのパスを出せるように、全選手が位置取りを意識してほしかったです。
10mパスを何度も繰り返し、敵の陣形をコンパクトにした上で20~30mのパスを出すと局面が一気に変わります。バルサ・サッカーの基本中の基本です。
しかし、15mくらいのパスを多用すると、敵の陣形がコンパクトにならないのでロングパスも効かないし、そもそも、15mのパス交換自体にミスが多発します。
こればっかりは、みんなが相当に意識してポジション取りに気をつけないといけなし、一人がバランスを崩すだけで、全体が機能しなくなります。この試合も藤本選手だけは浮いてました。
これは代表だけでなく、各クラブでのことでもあるので、そう簡単ではありませんが、少なくとも、欧州の各クラブはそういう傾向にありますし、Jリーグも上位はそんなサッカーを目指しています。
時間はかかるでしょうが、ブラジル大会に向けて挑戦してほしいと思います。
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