アイドリング不調
| 日 付 | ハイオク | レギュラー | 軽 油 |
|---|---|---|---|
| 10月16日 | 175円/ℓ | 164円/ℓ | 140円/ℓ |
- もくじ -
今回はアイドリング中にエンジンがハンチングしてしまうダイハツ/アトレーの点検です。
入庫時の症状としてはアイドリングの回転数が2000回転を超えていて、エアコンを作動させても2000回転弱まで回転数が上がっていました。
エアコンを切るとさらに回転数が上がろうとする為、ハンチングが起きるような状態でした。
ハンチングとはアイドリング回転数が上下してしまう状態です。
イメージで言えば、2000回転を超えそうになったところで急に1000回転付近まで回転数が落ち、再び2000回転まで上がるような症状でした。
アイドリングの不調の原因は幾つか考えれらますが、最悪のパターンはスロットルボディの交換になります。
スロットルボディのお値段は70000円近くになってしまうので高額修理になってしまいますので、出来ればご勘弁願いたいものです。
お客様には最悪のケースも説明して了解もいただけましたので作業を進めていきたいと思います。
それではダイハツ/アトレーのアイドリング不調修理、開始です!
それでは点検していきます。
まずは基本的な点検から行っていきます。
最近の車体で基本的な点検と言えば、コンピューターによる診断ですね!
とは言っても、コンピューター診断機はなんでも解る万能器具ではありません。
不具合が出たことによる結果を見れるだけで、不具合そのものは解りません。
不具合の結果を見て、それが何故不具合になるのかを紐解いていく必要があります。
という事で、今回も診断機でコンピューターの中身をみてみま・・・・せん。(笑)
実はアトレーのアイドリング不調は過去に何台かみてきましたので、凡その原因は当りが付いています。
という事でまずはその「当り」を付けているところを点検します。
点検方法は簡単で、運転席側のシートを上げてエンジンが見える状態にしてエンジンを始動させます。
エンジンの回転数が一定(ハンチングしているのを確認)になったら、エンジンに向けてパーツクリーナーを一拭き吹きかけます。
すると、一定の間隔でハンチングしていたエンジン回転のパターンが変わりました。
これで今回のトラブル箇所の特定が出来ました。
エンジンにパーツクリーナーを吹きかけて回転数に変化が出るのは二次エアーを吸っているからです。
エアクリーナー付近に吹きかけても回転数が変動してしまうので、パーツクリーナーを使用する点検には注意が必要です。
回転数の変化が見られたらココのホースに亀裂が発生しています。
ありました。
手に持っているゴムホースに縦に亀裂が入っているのが分るでしょうか?
ココから二次エアーを吸っていた為にアイドリングが不安定になっていました。
実はコレ、アトレーあるあるです。
ココに亀裂が入るとエンジンが不調になる理由は、エンジンを動かす上で色々なセンサーが働いている事が原因になります。
今回の原因は、エンジンの中に取り込む空気の量を計測した後に経路以外から空気を取り込んでいたために起こった症状になります。
通常はスロットルを開ける事で空気の流入量が増え、それに伴い燃料の噴射量を調整してエンジンの回転数が上がりますが、今回はスロットルは閉じているけれど、ホースの亀裂から二次エアーを吸う事でエンジンの回転数が上がってしまっていました。
しかし、この場合コンピューターはアクセルが閉じているのに回転数が上がっていると判断します。
アクセルが閉じているのにエンジン回転数が上がる場面と言えば、一番先に思い浮かぶのは下り坂を下っている状態の時です。
下り坂を下っている時に燃料を使うのは勿体ないですし、エンジンブレーキをより必要とする場面なのでコンピューターは燃料の供給をカットしてしまいます。
しかし、今回の場合実際に下り坂を下っている訳ではありませんので、燃料がカットされる事でエンジン回転数は急激に落ちます。
一定の回転数まで下がると今度は燃料の供給が開始されアイドリングに戻ろうとしますが、二次エアーの影響で回転数が急激にあがります。
この繰り返しが今回のハンチングの原因だと思われます。
昔の知識なので間違っていたらゴメンナサイ。
という事で、この亀裂を塞げば回転数は安定するはずです。
ただ、穴開きの原因はPCVバルブの目詰まりが考えられるので、ホースの穴を塞げば解決する訳ではありません。
本来ならPCVバルブごとホースを交換する事が必要です。
ただ、今回は時間の関係上PCVバルブを注文する事ができなかったので応急的に穴を塞ぎました。
穴の開いた部分に汎用ゴムホースを当てて接着しました。
これで当面はアイドリングも安定してくれると思います。
それでは今回のまとめです。
今回は修理する時間が無かったので一時的な応急処置で処理しました。
お客様には症状が再発するようなら部品を交換が必要とお伝えしてお帰り頂きました。
PCVバルブの交換には少し手間が掛かってしまう上、交換するためには他の部品も交換しなくてはならないので意外に費用が掛かってしまいます。
隙間からPCVバルブとホースだけ交換できればいいのですが、試したことがないので何とも言えません。
症状が再発して部品の交換になれば一度試してみたいと思います。
今回は応急処置で接着剤を使用しましたが、普通の接着剤では熱などで剥離する事があります。
この応急処置で使用したのは市販の接着剤ではなく、短時間で完全硬化して硬化後はプラスチックのような強度が出る接着剤なのでご安心を!
割れたプラスチックパーツ等も形成できるほどの強度が出るためとても重宝している接着剤で、オマケに硬化時間も超短いので時短作業に持って来いの接着剤です。
そちらはまたの機会にご紹介しましょう。
という事で、ダイハツ/アトレーのアイドリング不調応急処理、終了です!
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