昼食を取ろうと、一人で六本木のミッドタウン近辺を歩いてた。
道を入って少し歩いたところに、小さなレストランがあった。
ジャンバラヤがコーヒー付きで1000円。
一人飯にはやや高いが、試しに入ってみた。
地下への階段を降りる。
ピークを過ぎたとはいえ、まだ13時をまわったばかりだというのに、客がひとりもいない。
太った外人の店員が、カウンター前の席に座ってた。
俺が入ってくと、慌てて席に案内してくれた。
客が来たら驚くって、客商売としてどうよ?
ジャンバラヤを注文。
「大盛りって、出来ます?」と聞くと、「普通でも結構ボリュームありますよ」と、流暢な日本語で返された。
んー、なら普通でいいか。
やがて、料理が来た。
確かにかなりのボリューム。
これは嬉しい。
と思ったが、最初の一口で撤回。
辛い。
スパイシーだけでなく、塩辛くて、味が濃い。
例えるなら、これをおかずにして飯が食えそうなくらい。
しかし大盛りを頼もうとした手前、普通盛り程度で残す訳にはいかない。
辛さとしょっぱさで、ジャンバラヤと水を交互に飲み下す。
水を2回ほどお代わりした頃、ようやく終わりが見えてきた。
「あと少し。残りはサラダだから、余裕だな。」とか考えながら、サラダを一口食べる。
ドレッシングがしょっぱい。
とても食えない。
気持ちが折れて、ここで屈辱の挫折。
残した俺の姿を見て、外人店員が「どうだ、うちはボリュームがすごいだろう」と考えてる気がする。
ボリュームじゃなくて、口に合わなくて食べきれなかったんだよ。
んー、客が入ってないのは当然だな。
店の名誉のために、あえて店名は秘す。
