15年住んだ国立市の貸家は、小さな川沿いに建っていた。
この地域の湧水を集めた綺麗な川だった。
勿論住人や役所の方が川ざらいをしている成果なのである。
私も年に何回か川掃除に行った。
この川にホタルの卵をまいた方が居て、毎年6月にはホタルを見ることもできた。

そんな良い環境だったせいもあり、猫達を外へ出していた。
ある日帰宅したコダマ、後ろ脚の付け根に何か黒いものがベッタリ付いている。
テラテラ光る黒い大きなヒルだった。
ひえぇ。
手ではがそうとしたが、はがれない。
爪で少しずつはがし、断片をちぎり取ったが焼け石に水。
私の手には血が付着していた。
コダマは具合が悪い様子はなく、悲しい目で私を見て静かにニャーと言うだけ。

結局ヒルがコダマの血を吸い終わるまで待った。
ヒルは自らペロっとはがれてくれた。

外に出る猫と同居した貸家時代。
他にもヘビ、大きなクモ、トカゲ、野ネズミ、ムカデ、モグラ、蜂の巣、鳥、覗き魔、空き巣など、思い出したくない思い出がたくさんある。
少しずつ思い出してブログに書いてみようかと思っている。
何でも経験だしね。


※これはヤモリ