藤原和博氏の「はじめて哲学する本」というのを読んでみた。一瞬哲学の入門書かと思うけど、デカルトとかカントとかの話が出てくるのではなく、学校の先生が生徒に様々なテーマに付いて分かりやすく問いかけるという形式で読み易い。人生で出会う「コト」「モノ」「ヒト」に関して哲学することであり、筆者はこれを「臨象哲学」と名付けている。

「仕事」「職業」「自由と責任」「学力と知力」「価値観」など身近なテーマで、親であれば必ず一度は自らの考えを子供に述べているはずのテーマが並んでいる。実際自分もそうだが、自分で語っていて矛盾に気が付いたりして、中々難しいと感じることが暫々あった。この本はそんな親として非常にためになる内容だ。この解釈をそのまま子供に伝えるのがいいとは限らないかもしれないが、本として書かれているだけあり理路整然としていて破綻が少ない。そう意味でも、子供にとっては、親以外の解釈を知る上でも価値があるだろう。

はじめて哲学する本/藤原 和博

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中でも良い考えだと思ったのは、P134-135に図解がある「個性」の話。本当の自分というのが中心にあるという様に考えがちだが、そうではなく、個性は他社と対面するところで発現するものであるという解釈は、一理あると思った。