アンドリューNDR114という映画を見ました。

 

ネタバレを含むので、見てない方は、以降は読まない方がいいかもしれません。

 

人型ロボットであるアンドリューNDR114が、製造会社の予期しない動き(多分プログラムのバグ)により、高度な知性と感情を得て、人に奉仕する家事ロボットからの自由を獲得し、自ら開発した臓器などの人のシステムにより自らをアップグレードし人間となることを目指し、最後には人間として認められて死を迎えるというストーリーです。

 

アンドリューは、愛する人たちが次々と死んでいく悲しさから、不死(immortal)であることの虚しさを感じてしまい、不死(immortal)というのは、人間(humanity)であるためにはあってはならない属性であると考えてしまうわけです。さらに、議会では不死であるならば人(humanity)として認められないと宣言されてしまいます。そして、アンドリューは、血液システムを導入し死にゆく肉体に自らを作り変えてしまうのです。

 

これは、色々と考えさせられる映画です。AIが進化してSFのようなロボットが100年後くらいには出てくるかもしれないわけですが、そうなったときにロボットと人間の違いは何なのか、哲学的な議論を喚起させる内容だと思います。