最近読んだもう一つの本が、この「Zero to One」。ゼロから1を生み出す、何もないところから何かを作るという意味ですね。著者は、Peter Theilという企業家。彼はPayPalを創業したことで有名ですが、PayPalは、今やTesla MotorsやSpaceXで有名なElon Muskが当時やっていた同業と合併して今の地位を築いたんですね。

幾つか面白いなと思った点を紹介します。

たとえば、企業は、過酷な競争状態では、利益が少なくなり、疲弊して近視眼的経営に陥りがちなので、独占企業となることを目指すべきだと言っています。IBM、マイクロソフト、Google、Appleとある分野で独占的地位を築いた会社の強さは自明で、これらの企業は、潤沢な利益を長期的視点で研究開発へと投資できるという好循環をもたらしています。ただ、永遠に続くわけではないようですが。Peterは、上記の点で、新しいものを考えて一番先にニッチなところで独占的地位を占めて、周辺エリアに広げていくという戦略を提示しています。そのあとで、市場の破壊者になるのではなく、既存プレイヤーとうまくやっていくことも重要だと言っています。

ちなみに、PayPalは、ドルに代わる決済機能を作り上げるという野望の元で始めたそうです。知りませんでした。

もう一つ、面白い視点を提供してくれているのは、地球はこのままではもたないと考えていることです。今のグローバライゼーションは、先進国の技術を基本はそのまま横展開しているので、中国やインドやアフリカの人口が先進国と同じ浪費型経済体制になってしまうと、地球はもたないと考えているのです。北京のPM2.5騒ぎを見てもその通りだと思えますね。地球を救うにはどうするべきなのか?そのために技術革新が必要だとPeterは説いています。

そのほか、ビジネスを考えるときの7つのポイントなどもあり、起業しようとしている人にはお勧めの本ですね。
ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか/NHK出版
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