最近まで、巷で「断捨離(だんしゃり)」というキーワードが流行しているのを知らなかったのだが、断捨離とは、

自分とモノとの関係を問い直し、
暮らし・自分・人生を調えていくプロセス
断捨離.comより)

のことだそうだ。色々な執着を断ち、モノを捨て、モノから離れて生きるという生き方を表しているようだ。うまいワーディングである。執着を経つというのは宗教でも良く説かれることだし、風水でも古いものは運気が悪くなるのでなるべく新しいものを使うのが良いと言われてるし、ビジネスでも非効率部門の売却(選択と集中の原則)がよく行われていて、色々な分野で言われている考え方と共通している。

そんなことを思っていたら、ビジネス向けに断捨離の考え方を説いた本が目に止まったので、読んでみた。

企業がビジネスをする上で、総花的な経営でなく得意分野に集中しなければならないというのが最近の主流の考えだが、前半では、それがまさに断捨離的考え方であると述べている。色々な企業が過去に行ってきた不採算部門の売却等の経営改革の例が多数述べられているので分かりやすい。得意分野に集中するということを裏から見ると不得意分野を手放すことなので、断捨離=経営戦略という訳である。後半は、コンサル的な考え方をするに際しても断捨離が重要という話になっている。

中堅以上の立場にいるビジネスパーソンであれば、どこかで聞いた話が多いという感じがするだろうが、それらの話を断捨離という観点で捉え直したという内容となっている。個人的には、企業が断捨離をした実例が多く述べられている部分が特に面白く読めた。

ビジネスパーソンのための断捨離思考のすすめ (DO BOOKS)/田崎正巳

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