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義母が溺愛する姪っ子
結婚を前に結納をした
義母
「今すぐ来なさい！」
いつものように呼び出された
私にとって自由に出来る時間
午後の呼び出しは辛かった
私は電車に揺られながら
義実家に向かった
そこには
すでに鼻高々の義母の姪が
同席していた
義母
「これを見なさい！
ありがたく
拝ませてもらいなさい！」
姪の結納の写真
アルバムが数冊あった
姪が
写真を一枚ずつ説明する
義母
「可愛いでしょう
着物が似合うでしょう
大きなダイアモンドでしょう
アンタのお里とは違って
お金持ちに嫁ぐのよ」
義母が自慢を挟んでくる
写真は両家ともに幸せそうで
笑顔の印象だった
両家が正装をしており
素敵なダイアモンド
義母
「私はね
前祝いで
この晴れ着を買ってあげたのよ」
姪っ子
「高価な晴れ着を
ありがとうございます」
（そんなやり取りを
わざわざ私に聞かせる２人が
嫌だった）
義母
「当然、関東式でやったのよ」
滞在時間は２時間
苦痛だった
お茶が出る訳でもなく
ただ私に自慢したいだけ
私は言わなかった
姪っ子の姑になる女性が
不機嫌な表情をしている
写真が何枚か紛れ込んでいたのを
見逃さなかった
【最後まで読んでくれてありがとう！】
