ZiShanはどれがおすすめ? | tearicase@blog

tearicase@blog

私が経験したオーディオ改造に関する記事を書き留めています。
初心者ですので、一緒に勉強していただける方向け。
Twitter ID @tearicase

私が購入、改造したZiShan製品の特長を書いておきます。

どれを買ったら良いか分からない、悩むな、というのであれば参考にして頂ければと思います。

(翌朝追記:AKM DAC供給停止について言及していますが、2021/6/6現在での状況です)

 

①Z3について

Z3は最も安価で、ZiShan改造スタートにもってこいです。バッテリーが貧弱なのが弱点ですが、ポータブルアンプ併用を前提とするなら小型なこともあって、おすすめです。3.5mmフォンアウトと3.5mmラインアウトが備わっています。AK4490、AK4493、CS43198、ES9038Q2M版がありますが、AK版はDAC供給が止まっている都合上、入手困難です。

 

②DSDについて

バッテリーが強化され、2.5mmデュアルアンプ出力と3.5mm同軸デジタル出力が追加で備わっていますが、3.5mmラインアウトがありません。DACのAK4497の供給が止まった都合上、入手が難しいです。中古市場では物凄いプレミア価格になっていたりしますが、AK4497はしっかりと改造してやらないと半端な鳴り方しかしませんので、高値を出してまで買う必要はないと思います。

 

③DSDsについて

3.5mmフォンアウト、2.5mmバランスアウト、3.5mmラインアウト、3.5mm同軸デジタル出力が備わっており、出力端子が充実しています。AK4497デュアル、AK4499は入手困難なので割愛しますが、他にCS43198デュアル版とES9038Q2Mデュアル版があります。

 

④AKM製DAC搭載品について

入手性が悪かったりプレミア価格が付いていますので、高額を出してまで買う必要はありませんが、少し特徴を書いておきます。AK~は全般的にDACへ供給する電源に音質が大きく影響を受ける印象です。ZiShanにおいては電源回りを改造する度に音質が向上していくので、そういった意味では非常に楽しいDACです。

 

⑤ CIRRUS LOGIC製CS43198について

低電圧でモバイル向けに作られていることから、消費電力や発熱の低いDACです。ZiShanにおいてはLPFオペアンプが無い都合上、両電源の排除が可能です。ポータブルアンプとの組み合わせを前提とするなら、オールリニア電源の上流となります。Z3、DSDs共に最も改造の手数を少なくしっかり鳴らすことができますが、頭打ちが早い、とも言えます。とは言え、あまりに簡単に良く鳴るので、手っ取り早く高音質で聴きたいならCS~をおすすめします。

 

⑥ESS製ES9038Q2Mについて

無改造だとあまり特徴的では無いですが、クロック周りを改善するとESSらしさが出ます。聴きなれない方には少し癖のある鳴り方に感じるかもしれませんが、オケに包まれるような、透明感のある独特な空間に感じます。ZiShanはCS43198版もあまり出回らなくなってきていることから、2021年6月現在ではZ3、DSDs共に最も入手のしやすいZiShan製品になります。

 

他にもZiShan製品がありますが、私は入手していませんので割愛します。