「武道館」 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

武道館/文藝春秋

朝井リョウさんの「武道館」を
読みました。


歌って踊ることが大好きだった愛子は
自然とアイドルを目指していた。

NEXT YOUというアイドルグループの
メンバーとなった愛子は
ファンとのつながりや、ネットの炎上
メンバーとの関係、恋愛など様々な出来事に
向き合っていく。


アイドルの世界というのは
遠いものだと思っていましたが、
この小説ではアイドル側の目線で
描かれているので
とても身近な存在として読むことができました。

歌って踊ってそれを
見てもらうのが大好きな女の子が
そのままアイドルを目指して
ずっと一緒に育ってきた幼馴染の男の子と
自然に恋をする。

何もおかしなところはないのに、
ファンやその他の世間の人々から見ると
アイドルは特殊な存在として
とらえられている。

握手会やライブなど
外側から見てると
なんだかよくわからなかったのですが
この小説を読んだら
ちょっと応援してあげたくなりましたね。

小説の中で主人公は同級生に同じ事を言われていたのですが
子供の頃から大好きなことが決まっていて
そのまま人生を進んでいけるっていうのは
ちょっと羨ましいです。