「ゆめみの駅遺失物係」小さな物語たちも楽しめる | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ゆめみの駅 遺失物係 (teens’ best selections)/ポプラ社


ふんわり:☆☆☆☆ /5
泣ける:かなしいねかなしいねかなしいね /5


安東みきえさんの
「ゆめみの駅遺失物係」を読みました。


何かを失くしてしまったような気がした
少女は由米美濃駅の
遺失物係へ向かった。

係の人と話すうちに
少女は「おはなし」を失くしてしまったことを
思い出す。

係の人は届いている
物語を読み始める。



少女が月曜日から翌日曜日にかけて
毎日遺失物係を訪れ
係の人が読む物語を聞くというお話。

作中作となるその小さな物語たちも
童話のようでとても優しく
でも何か深い意味が潜んでいそうな
不思議なお話ばかり。

少女はなかなか自分の落とした物語を
見つけられませんが
毎日出会う物語に
何かしら感じ取り帰っていきます。

小さな感動の連続が
自分も遺失物係に通っているような
楽しさを覚えました。

こういうお話、いいですね。
先日読んだ
小川洋子さんの「おとぎ話の忘れ物」
ちょっと似た雰囲気ですね。

おもしろかったです。