「アヘン王国潜入記」体当たり過ぎていろいろ心配になる…… | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)/集英社

笑:プップップッ /5
体当たりすぎる:51515151 /5


高野秀行さんの
「アヘン王国潜入記」を読みました。


読書会の方にお借りしました。
1995年、20年前ですが
アヘン栽培が行われているミャンマー北部の
ワ州に滞在し、著者の高野氏が
播種から収穫までを
体験するという危ない気配満載のルポです。

ゴールデントライアングル……
行ったことあるんですが、
あの辺りでアヘンが栽培されていたとは
恥ずかしながら知りませんでしたよ。

歴史の教科書で
アヘン戦争なんかを習っているので
アヘンはとっても危ない薬物という印象でしたが、
なんか……いや、かなり軽ーいノリなのが
衝撃的でした。

アヘン云々よりも
それを栽培しなければ生活が
成り立たなくなった地域の人々の生活や
政治情勢、戦争など
”軽いノリ”だけではない著者の訴えも
印象的です。

興味深い1冊でした。
他の作品も読んでみたいです。