「スナーク狩り」ふしぎなリズムが楽しい | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

スナーク狩り/集英社

かわいい:222222 /5
ふしぎ:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5


ルイス・キャロルさん作
トーベ・ヤンソンさん絵
穂村弘さん訳、の
「スナーク狩り」を読みました。


怪物スナークを捕まえるため
船長ベルマンのもとに
靴磨き、帽子屋、弁護士
ブローカー、ビリヤードマーカー
銀行家、ビーバー、パン屋、肉屋が
集まった。


なんとも豪華キャストな1冊です。
トーベ・ヤンソンさんの
イラスト、ムーミン谷シリーズを
読んでいた小学校の頃を思い出して
懐かしいです。

そして、長歌のリズムを採用したという
歌人の穂村弘さんの訳が
ステキです。

正直、意味がとりにくいストーリーなんですが
口に出して呟きたくなります。

五七五のリズムって
不思議とノリノリに
なっちゃって面白かったです。

頭がアレなんで
もう一回くらい読まないと
きちんと細部まで理解できない気がしますが
語彙が少なかった子供の頃のように
リズムそのものを楽しめますね。

(以下引用)
細心の注意をもって
指貫で皆は探した
ぴかぴかのフォークと希望で狩りたてた
鉄道株で脅かした
笑みとシャボンで金縛りした

本書に何度も出てくるフレーズですが
意味分からなくても
ノリノリですよね。

五七五……。