「ゼロの迎撃」テロについて考えさせられる | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ゼロの迎撃 (「このミス」大賞シリーズ)/宝島社

わくわく:ワクワクワクワクワクワクワクワク /5
考えさせられる:001001001001 /5


安生正さんの
「ゼロの迎撃」を読みました。


台風9号が接近する
大荒れの東京にて
謎のテロ組織との
武力衝突が発生した。

異動が決まっていた情報本部の
真下三佐は突如呼び戻され
対応を迫られる。

自衛隊員の命を預かる情報分析は
重い責任を伴っていた。



中国、韓国など
近隣諸国との仲良し度が
注目されている昨今、
お勉強になる小説でした。

国内に入り込んだテロ組織に対して
日本政府はどう対応するのか、
国民やマスコミの動き、
ツイッター等のSNSはどう影響を与えるのか
1つのシミュレーションというんですかね、
そういう感じでありつつ、
主人公の真下三佐の心意気だとか
部下たちとの繋がりという心理面も描かれていて
胸が熱くなりましたね。

あまり頭のできがよくないので
難しい軍事作戦のこととか
憲法だとか法律とか
よくわからなかったです。

ただ、「自分だけは大丈夫なはず」という思い込みは
よろしくないな、と
庶民側からの感想を抱きましたよ。

油断大敵です。
慢心こそが死を招きますね。

日本は安全な国かもしれませんけども
テロとか起こる可能性が
ないわけじゃないですからね。
そのときは、覚悟を決めるための覚悟を 
妄想上だけでもしておいた方が
いいのかもしれないですよね。

おもしろかったです。