「愛に乱暴」ギリギリ感が面白い | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

愛に乱暴/新潮社

怖い:…………………… /5
びっくり:ぎゃーーぎゃーーぎゃーー /5


吉田修一さんの
「愛に乱暴」を読みました。


桃子は夫の真守の実家の離れで
姑に気遣いを強いられる日々を
送っていた。

夫は急に長い出張に出たりと、
怪しげな言動が増え、
不倫を疑わざるを得ない状況に陥る。

大変なことになってしまったのに
桃子はなぜか妙に床下が
気になって……。



吉田修一さんの作品、
一気に読めちゃう系が
多くて好きなんですが、
こちらはぞっと恐ろしい不倫のお話。

不倫され、姑への気遣いで
消耗していく桃子の心理描写、
そして、2パターンの日記の内容が
挟み込まれながら
ストーリーが進みます。

不倫、チェーンソー、床下の穴、子猫、と
出てくるモチーフが
大事件が起こる予感を漂わせて
崖ギリギリを歩いているようなドキドキが
味わえます。

そして、ちょっと騙されます。
ネタバレかもなので、
以下白黒反転させますが
*スマホ・携帯は見えちゃうかも、です。




イニシエーション・ラブ/乾 くるみ」を
連想しました。





おもしろかったですよ。