「残月」8作品、また動きます | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

残月 みおつくし料理帖 (ハルキ文庫)/角川春樹事務所

しんみり:36363636 /5
おいしそう:食食食食 /5


高田郁さんの
「残月」を読みました。


『残月――かのひとの面影膳』
 店の手伝いをしてくれていた大切な人の死は
 いまだにつるやの面々に影を落としていた。そして
 迎える初盆に澪は心づくしの膳を用意すると決める。

『彼岸まで――慰めの海苔巻き』
 大店のご隠居に身請けされ幸せになったしのぶがつるやを訪れ、
 釣り忍を売りにきた男が拵えたという見事な細工包丁の剥き物の
 話をした。それは消えた佐兵衛の得意な細工だった。

『みくじは吉――麗しの鼈甲玉』
 澪は登龍楼の采女に呼び出され、引き抜きの話をされる。もちろん
 断るつもりの澪は四千両の大金をふっかけた。ところが采女は
 賭けに勝てば支払ってもいいと言い出し……。

『寒中の麦――心ゆるす葛湯』
 よし房の店主が後添えをもらい、澪はその祝いの宴での料理を
 任された。料理は好評だったが、その席にいた料理店一柳の
 柳吾が倒れてしまった。

『秋麗の客(特別収録)』
 流山の白味醂を使った料理が食べたいと一人の男が
 つるやを訪れた。りうは男の言う料理が季節柄ないことを詫び
 鰯の味醂干しと白味醂を使った試作品を膳に並べた。



江戸の女料理人澪の
みをつくし料理帖シリーズ8作品目です。

長く続いてますね。
今回は静けさの中に
大きな変化の予兆を感じて
そわそわ、でした。

そして、前までの話を
思い返して、
本当にいろいろあったなぁ、と。
何だかしみじみしちゃいましたよ。

7作品目の最後が
すごかったですからね。
この巻は小休止、でしょうか。

次はどうなっちゃうんでしょうか。
源斉先生、
いつ動き出すんでしょうか。
相変わらず次の展開が楽しみなシリーズですね。