「インシテミル」ドキドキ……。 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

インシテミル/文藝春秋


のめり込み:ワクワクワクワクワクワクワクワクワクワク /5
怖い:464646 /5


米澤穂信さんの
「インシテミル」を読みました。


結城は車が欲しくて本屋でアルバイト雑誌を
見ていた。
するとそんな雑誌とは縁遠そうな
近寄りがたい美人が
雑誌の見方を教えて欲しいと話しかけてきた。

その女性、須和名が見つけた明らかに誤植だろうと
思われるアルバイト募集に
結城も応募し、採用されてしまう。
<人文科学的な実験>だという怪しいアルバイトに
警戒心が高まるが……。



一気に読めてしまった作品です。

よくある舞台でよくある展開と
いえなくもないのですが、
米澤マジックですかね。
引き込まれます。

読み始めたら、そのまま最後まで
読まないと気がすまないです。


アルバイト情報誌に記載された
破格の報酬を求めて集まった人々が
密室で精神的に追い詰められ、
殺し合いのゲームをさせられます。

そんな極限状態の中、
犯人当てをしたり、
殺されないように知恵を絞るという
凄まじいお話……。

主人公と一緒に
ドキドキしてしまいます。
ちょっと怖かったですが、
その刺激がたまらない、そんな作品でした。