「仔羊の巣」このままずっと続いて欲しい。 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

仔羊の巣 (創元推理文庫)/坂木 司

まったり:あったか気分あったか気分あったか気分 /5

日常の謎:☆☆☆ /5



坂木司さんの

「仔羊の巣」を読みました。



『野生のチェシャ・キャット』

 ひきこもりの友人・鳥井真一が夏風邪で寝込んでしまった。

 そんなときに坂木は同僚の佐久間の様子がおかしいと

 吉成に言われ、二人で調査することになる。


『銀河鉄道を待ちながら』

 ちょっとしたことで知り合った駅員の下島さんにおかしなお客さんが

 いるから知恵を貸して欲しいと相談された。しぶる鳥居をつれて

 見に行くと、風船を持ってホームに立ち続ける少年がいた。


『カキの中のサンタクロース』

 坂木は女子高生や若い女性数人に物を当てられたり、絡まれたり

 するようになった。鳥井に相談すると、二、三日の内にその女子高生に

 会うだろうと予言し、彼女への魔法の言葉を授けてくれた。

 


ひきこもりで精神的に不安定な

名探偵・鳥井真一と

親友の坂木司の物語、第二弾です。


相変わらず

不思議なくらい仲良しな

2人ですね。


いよいよ鳥井が坂木の庇護から

飛び立つのかと、

思うシーンもありましたが、

やはり元の2人。


周りの人々との

絆も深まり、新たな仲間も増え、

まったり、まったり進んでいます。


本当に次で

完結してしまうのでしょうか。


もっとこの仲間たちの

物語を楽しんでいたいような……。


前作では

鳥井と坂木が危険な関係にしか

見えませんでしたが、

今回は勢いよく否定されました。


この勢いに

却って違和感が――。

と、思わなくもないですが、

面白かったので万事OKです。