「ワーキング・ホリデー」みんな、いい人。 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ワーキング・ホリデー/坂木 司

感動:かなしいねかなしいねかなしいね /5

登場人物:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5



坂木司さんの

「ワーキング・ホリデー」を

読みました。



ホストクラブで

仕事中だった沖田大和のもとに

一人の男の子が歩み寄ってきた。


「初めまして、お父さん」


元ヤンのホスト・沖田大和は

夏休みの間、

初対面の小学生の息子・進と

過ごすことになる。


ホストクラブのオーナーの計らいで、

大和は関係会社の

宅配便の仕事にさせてもらうことに

なるが……。



いきなりすごい設定が

飛び出して驚きます。


ホストクラブに小学生が

乗り込み、

一人のホストを「お父さん」と

呼んじゃいます。


その後はいわゆる

ドタバタコメディ的な話の展開で、

友人ホストの雪夜や上客のナナ、

ホストクラブのオーナーであるジャスミンが

あれこれと立ち回って

大和と進を助けてくれます。


登場人物がとにかく魅力的な

作品でした。


主役の大和も熱血漢という感じで、

いきなり現れた息子を

案外あっさりと受け入れちゃいます。


「モテる方法を教えてやる」と

結構ノリノリ。


息子の進は料理も掃除も得意な

しっかりものの小学生。

父親の生活力のなさにつっこみまくりです。


しかし夏休みの間だけという

期間限定親子なのです。


ベタな展開なのに、

最後は泣かされますね。


坂木作品、面白いです。

登場人物が優しいものが

多いですね。


もっと読みます。