青春：
/5
名言：
/5
坂木司さんの
「切れない糸」を読みました。
naminnieさんに
オススメ頂きました。
大学卒業を目前に
アライクリーニング店の店主である
父親が急死した。
就職先も決まっていなかった和也は
仕方なく父親の跡を継ぎ、
クリーニング店で働き始める。
始めはわからない事だらけだったが、
アイロン職人のシゲさん、
長い間パートを続けている
松岡さん、竹田さん、梅本さん、
家族に支えられて、徐々に商店街での
信頼を得ていく。
そしてクリーニング店ならではの
小さな謎が浮上し……。
以前読んだ、「和菓子のアン 」という作品と
同じ商店街での物語です。
この作品の方が先に出版されています。
帯に書いてありましたが、
一応この商店街のシリーズものだったのですね。
始めは仕方なく継いだ感のある仕事に
和也が誇りを持ち始める物語でもあり、
クリーニング店に持ち込まれる「小さな謎」を解く
「日常の謎」系のミステリでもあり、
親友の沢田との青春物語でもあります。
好きな要素が盛りだくさんでした。
特に私は喫茶店ロッキーでバイトをする沢田と
和也の関係がいいなぁと思いました。
いつでも喫茶店に行けば友達がいて、
相談にのってくれて、
おいしいコーヒーや食べ物を出してくれる。
こういう食べ物屋さんの店員さんが
謎を解決してくれるお話が好きなんですよね。
近藤史恵さん作の
「タルト・タタンの夢」とか。
フランス料理店のフェフが事件を
解決しちゃうんですよ。
おいしい食事付きで……。
なんか……、
こいうの、いいなぁ……。