「ほうかご探偵隊」探偵ごっこ……ではない! | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ほうかご探偵隊 (ミステリーランド)/倉知 淳

どんでん返し:ぎゃーーぎゃーーぎゃーーぎゃーー /5

かわいい……:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5



倉知淳さんの

「ほうかご探偵隊」を

読みました。



朝、教室に入ると、僕の机の上に

たて笛の吹き口と先っぽだけが

立てて置いてあった。

真ん中の細長い部分は

なくなってしまっていた。


僕は連続消失事件の四番目の被害者に

なってしまったのだ。


教室から消えてしまったのは

絵の上手な棟方くんの風景画、

成見沢さんが大事に世話をしていたニワトリの三太、

学級委員の神宮寺が作った

邪魔なほど大きな招き猫の募金箱、

そして僕の笛の一部である。


僕と龍之介、成見沢、

女子の学級委員の吉野は

この事件の謎を解くべく立ち上がった。



またまた大人も子どもも楽しく読める

「ミステリーランドシリーズ」です。


最近よく読んでします。

子どもの頃に読んだ本を思い出して、

ほっこりしてしまいますよ。


さて今回は教室で起こった連続消失事件に

4人の小さな探偵さんが

大活躍です。


教室から物がなくなるという

小さな事件が

子どもたちらしい推理を経て

紆余曲折、大事件への発展を

垣間見せながら、どんでん返しの

繰り返し……。


これはまたまた面白かったです。


正直、序盤の

小学生たちがワイワイ探偵ごっこしている

あたりは「退屈かなー」と

思わなくもなかったのですが、

知らないうちにどんどん引き込まれていました。


そして「小学生たちの探偵ごっこ」と

甘くみていたのに

最後にはしっかり「してやられた感」を

味わわせてくれました。