「ぐるぐる猿と歌う鳥」こんな頃もありました | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ぐるぐる猿と歌う鳥 (講談社ノベルス)/加納 朋子

懐かしい感じ:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5

かわいらしい:♪♪♪ /5


加納朋子さんの「ぐるぐる猿と歌う鳥」を

読みました。



活発で無鉄砲な少年、高見森(たかみしん)は

お父さんの仕事の関係で、

東京から北九州の学校へ

転校することになった


森は同じ社宅のココちゃんこと佐久間心(さくましん)や

十時あや(とときあや)たちとすぐに

打ち解ける。


しかし引越し初日の夜に出会ったパックと

呼ばれている少年は

学校にもこないし、

どこに住んでいるのかもわからない。


社宅のみんなは

パックのことについて

何か隠し事をしているようだ。



久々のミステリーランド、

面白かったです。


ミステリーランドとは

講談社の

「かつて子どもだったあなたと少年少女のため――」という

キャッチフレーズで刊行されている

児童書のような文体で書かれた

大人も子どもも楽しめる作品たちです。

有名作家さんの作品が目白押しなんですよ。



今回の加納朋子さんの作品は

特に気に入りました。


「子どもたちだけの秘密」とか

友達同士の絆とか

懐かしい感じがいっぱいの作品です。


小学生のころ、「あの子と友達になりたいなぁ」と

漠然と思いつつも何もできなかったこととか、

逆に幼稚園のころに

「お友達になって」と言ってみた人で、

今でも会う人のことを思い出してみたり……。


そんなとっくに忘れていたことを

思い出させてくれます。


そしてちょっとしたビックリが隠されているのも

よかったですね。

今回は児童書っぽい雰囲気だし、

そんなビックリはないだろうと

油断していたので、

まんまとビックリさせられちゃいましたよ。


ステキな作品でした。