「下妻物語」筋を通すこと | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。


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笑:ウケるウケるウケるウケる /5

友情:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5



嶽本野ばらさんの「下妻物語」を読みました。



ロココ時代の貴族精神を貫くロリータな

龍ヶ崎桃子はダメ親父の仕事の失敗が原因で、

何もない田舎下妻へ引っ越してきた。


大好きなロリータお洋服を買うために

父親がかつて売りさばいていたヴェルサーチの

バッタもんの在庫をもらいうけ、

個人情報氏へ広告を載せ売る事を考える。


連絡してきた白百合イチコは、派手にカスタマイズした

原チャの爆音をとどろかせて現れた。



ロリータな桃子ちゃんの軽い一人称で

どこまでも笑わせてくれます。


レースや刺繍でフリフリな服を着て、

貴族的な生活に憧れる桃子には

今まで接した事のない価値観を持つヤンキーな

イチゴの発言や行動にすさまじいツッコミを入れ続けます。


それでいて、徐々に深まる桃子とイチゴの友情が熱い……


価値観が違っても信じるものを貫く者同士、

やはり通じるもがあるのでしょうね。


以前読んだ嶽本さんの作品”ロリヰタ ”の中でも

ロリータとは対極にありそうなギャルの服装について

反発するどころか、周りの目を気にせず好きな服を着るという

精神においては同士だというようなことが語られていました。


とにかく一本筋を通すのがカッコイイ、ということでしょうか。


今さらながらDVDを見たくなりました。