「花々」魅惑の土地沖縄 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

花々/原田 マハ

沖縄系癒し:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5



原田マハさんの「花々」を読みました。

月夜さんのブログで「カフーを待ちわびて」の

レビューを拝見し、気になった作家さんです。



沖縄・与那喜島のアパートに住み、ダイビングショップの

アルバイトをしながら暮らしている純子。

ところがダイビングショップのある南浜はリゾート開発の

ため立ち退き要請が出され、オーナーの田中さんは

初めは強く反対をしていたもののとうとう承諾する。


同じアルバイト仲間のフーテン・奈津子は早々に

新しい旅路につき、純子も他の島へ旅をする

決心をする。



良くも悪くもあっさりしたストーリーでした。

それぞれの章が何かしらの花にまつわるエピソードを

中心とした連作短編仕立てになっています。


ちょっと不思議であたたかい感じ、

でもすぐに忘れてしまいそうな物語。


しかもどうやら未読の「カフーを待ちわびて」の

サイドスートリーのようです。


「カフーを待ちわびて」の主役・明青と幸の様子も

少しだけ外からの目線で語られています。

未読なのでよく分かりませんが……
そちらを読んだ方はもっと楽しめるのかな。


風景の描写などがとてもキレイでした。

沖縄って行ったことがないのですが、

これを読むとたくさんのくたびれた女性が訪れては

ハマってしまうような土地のようですね。


バックパッカーの噂でも帰って来れなくなるって

聞いたことがあります。


私は行かない方がよさそうです。