「夜を守る」……アメ横編 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

夜を守る/石田 衣良

池袋以来あまりよんでなかったのに

最近になってまた石田衣良さんの本を

読むようになりました。

今日は「夜を守る」です。



川瀬繁はビデオレンタルショップで

アルバイトしているフリーターだ。

楽しみと言えば昔なじみ友達とガード下の

定食屋「福屋」で飲み食いするくらい。


そんなある日福屋に福屋に向かう途中で

彼は夜にも関わらず自転車を整頓している

老人に出会う。

「あんた、四年まえの十二月十二日、

 夜の十一時になにをしていたかな」


老人との出会いが繁の生活を変えた。

アポロキャップの繁は”アポロ”、

昼間は役所勤めの”ヤクショ”、

太めな割りに動きのいい”サモハン”、

頭がスローな”天才”

4人はアメ横を少しでもよくしようと

夜はガーディアンとして街を見回る生活を

始めた。



何だか懐かしいなぁ。

これは池袋ウエストゲートパークの

アメ横編って感じです。

登場人物は違いますが、主人公のアポロが

ものすごいマコトとキャラかぶってます(^^;)

こういう話好きなんで別にいいんですけど、

でも何でわざわざ同じに……?


連作短編仕立てで8話収録されてます。

4人がいろんなアメ横の人物たちの悩みや

相談事を聞いて問題を解決していくという

分かりやすいストーリーです。


どんどん頼もしい仲間達が増えていくのですが、

残念ながら再登場する人はあまりいませんでした。


今回も街娼、キャバ嬢、シンナー中毒、

ヤクザにひきこもりと……IWGPでも

聞いたことあるネタ満載です。


ただとても平和な雰囲気です。

悪く言うとIWGPよりスケールが小さめ??

帯びには”ストリートミステリー”と

ありますが、ミステリ要素はあまりないです。

人も過去の話を除いて死んだりしませんし、

ケンカシーンも抑え目です。


IWGPでは残酷な描写もあったりして

ちょっとしんどかったのである意味ちょうど

よかったんですが。

ミステリ要素がもっとあったら

もっとおもしろかったと思うんだけどなぁ。


でも、何でまたこのネタなのか、不思議(^^;)