石田衣良さんの本をもっと読んでみたかったので
「約束」読みました。
これは約束にまつわる短編のお話7話の短編集でした。
ある日突然憧れを抱いていた親友を
失ったカンタ。生きることに絶望した
カンタが出会ったのは……
(表題作『約束』より)
『青いエグジット』
引きこもりの上事故で片足をなくした
谷口謙太郎。
毎日両親に悪態をついて困らせていた。
ある日謙太郎は書店に張られた
青いポスターに魅せられる。
『天国のベル』
二年前に父親を失った西本雄太は
突然耳が聞こえなくなってしまった。
しかし電話のベルだけは不思議と聞くことが
出来た。その訳は……
『冬のライダー』
正平はモトクロスを始めたばかりの
“へたっぴ”だった。小学生にも負けてしまう。
ある日練習コースの土手の上にいた女性と
話をするようになり……
『夕日へ続く道』
雄吾は不登校だが引きこもりでは
なかった。いつも時間を潰している公園で
廃品回収のおじさんに声を掛けられ
手伝うことに。
『ひとり桜』
一本だけたたずむ桜の若木を
撮影していた邦弘は
一人の女性に声を掛けられる。
『ハートストーン』
一人息子の研吾に脳腫瘍が見つかった。
それをきっかけに志津子の家族は
様々な不幸に見舞われるが。
どれもこれも泣ける話でした。
帯の“絶対泣ける短篇集”
はなるほどという感じ。
でも同じ泣かせるテイストの
話ばかりだったのでちょっと
展開が見えてきちゃったりしたのは
残念でした。
“くるぞ”というところで“くる”
泣かせるポイント(^^;)
なので私は一番初めの『約束』が
一番涙腺緩みました。
文句言ってみたけど
全部いいお話です。
均等にいいお話でした。
どれがお気に入りって難しいところですが、
強いて言うなら
『天国のベル』と『夕日へ続く道』??
“?マーク”付いてますが(笑)